2008年08月25日

2050年の人口予測,大変な時代に突入へ

 2050年にかけての世界の人口予測が,PRB(Population Reference Bureau)から発表されている。これまでも人口予測は何度となく目にしてきたが,今回の発表資料“2008 World Population Data Sheet”のようにまとめて眺めてみると,改めて大変な時代を迎えようとしているのを認識してしまう。最近のエネルギー危機,食糧危機,水危機,環境危機なんかはまだまだ序の口の段階なんだろうな。これからますます資源の分捕り合戦が激しくなりグルジアのような紛争が世界中で頻発するのかも。

 多くの図表が資料には掲載されているが、その中から幾つかを抽出してみた。

国別人口ランキング(2008年と2050年)
PopulationCountry.jpg

人口の増減率のランキング(2008年から2050年までの間の増減率)
PopulationCountryIncreaseDecrease.jpg

代表的な先進国の人口増減率
PopulationWorld.jpg

先進国と開発途上国の人口推移PopulationShare.jpg

特定国における都市部人口の比率
PopulationUrban.jpg

米人口の予測PopulationUS.jpg

米国の年齢層別人口比率
PopulationUSAge1.JPG

 世界の約3分の1近い人口を占めるインドと中国の2超大国は,エネルギーや食糧をすごい勢いで消費していくのだろう。また開発途上国では,人口爆発が止まらず都市部への人口集中が加速化し,貧富の格差が拡大していく。先進国の中では,米国やカナダ,英国,フランスの人口が増えていくが,白人の割合が減る一方で移民を含むマイノリティーが急増し,人種間の摩擦が増えそう。一方急激に人口減が進む日本はどうなるのだろうか。これまでのように技術立国として頑張り通せるのか。ロシアも急激な人口減が目立つが,資源大国なのでさほど深刻でないかも。

 米国はこれからも予想以上に人口が増えていくようだ。現在の3億500万人から2050年には4億3800万人に膨れ上がるという。高齢化社会へとゆっくりと進むが,労働層(18歳〜64歳)や若年層(18歳未満)の人口(絶対数)は増え続けるので,米国経済は安泰か。



◇参考
2008 World Population Data Sheet(Population Reference Bureau)
posted by Kilimanjaro at 21:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 市場
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