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2009(Wed) 23:17
まめすけの最後
殆どの投票所がそうだと思うが、たいてい地域の小学校とか中学校とかの体育館を投票所にしている。私がよくいく投票所も、私が卒業した小学校の体育館だ。
体育館に敷いたビニール製のシートを巻き取るときって、静電気が発生して結構びりびりくるんだよな。なんて思いながら、投票終了。
そこで、おばけに出くわしました。
この小学校、おばけが居るんです。
とはいっても、実はそう私が思い込んでいるだけの、ものなのですが。
まめすけって名前まであるんですよね。そいつ。
だってそうおなかの所に書いてあるんだもん。
実はまめすけの正体は、はりぼての人形なんです。
私がそれを見つける前に、多分演劇発表会とかで使われたおばけの人形なんですよ。
背負い籠のようなものに顔が収納されていて、横にあるレバーを引くとその顔が籠から飛び出してくるという、簡単な仕組み。何の演劇に使ったかまでは、知らないのですが。
まぁ、子供の作ったものですから今考えると間抜けな顔をしているんですが。
当時小学生だった私にはその仕掛け人形が怖くてしょうがなかったんですよね。
まめすけが置いてある倉庫には、絶対に近寄らなかった。
その後高学年くらいになるとすっかり忘れて、今の今まで記憶のかなたにうずもれてしまったまめすけですが。
そのまめすけが外のゴミ置き場においてあるのを、投票後偶然見つけてしまったんですよ。
ちょ、お前。
まだこの学校にいたのかよ!
という突っ込みと共に、シートがかけられている校舎を見上げ、そういえば校舎の立て替えするって看板に書いてあったなー。と思い出しました。
大人になった私が見たまめすけは、確かに幼稚で間抜けで、なんでこんなものが怖かったのかというくらい怖くなく、ぼろぼろで打ち捨てられている姿には、哀愁さえ漂っておりました。
小さい頃自分が怖がっていたものの正体を知り、加えて学び舎が取り壊されるのを知り、なんだか寂しさを感じずにはいられませんでした。
つか、まめすけのからくり、凄い単純!