こんにちはみなさま。
noteの文章とかぶるのですが念押しのために乗っけました。 実は、私の小説サイトが盗用されているサイトを見つけてしまいました。 文章が組みかえられている感じなんですが、機械で自動的にしている感もあります。 shimada-sealing.comというアドレスのサイトです。 皆さまはこういったおかしなサイトを発見したときはどうされています? メールを出そうにも出せないし、このサイト丸ごと私の文章が盗用されております。 ちなみにこのサイト作った方に言いますけれど、 私が物語を書いている事やイラストレーターであることは色んな方々がご存知です。 国内のみならず、海外にも友人の作家がおりますので文章を見れば一目瞭然。 以前からウェブサイトには、 『このサイト内の全ての作品の無断転載・複写等の使用を禁止します』と書いてあります。 ですから、どんなに盗用してもすぐにバレますので 早いところお止めになられた方が宜しいかと思います。 怒っていますよ、あなた。 警視庁にメール出しましたからそのつもりで。 警告しておきます。 Tags:日記
沈黙の後、ギュンターに睨まれたフリッツはクスクスと笑い出した。何がおかしいんだ? 「馬鹿だな君は。私は初めからドイツ側の人間だ、心配するな。」 煙草を持ったまま、フリッツは呆れ顔で手を挙げる。 「私は言った、君の番だ。」 機密情報だぞ、漏らしたら死刑だとヘネシーを舐めるフリッツ。ギュンターの額や手の平からは冷や汗が出て来た。こいつの勘の鋭さは折り紙付きだ。僕が隠し事をすると、「私は知っている。」と眠たげな琥珀色の眼で凝視する。睨み付けるというよりも恋人と語り合う時のようにアンニュイな雰囲気を漂わせるのだ。 一見ゲルマン系だけど先祖にスペイン人やイタリア人、フランス人がいるらしく、女の子たちにはこういった彼のエキゾチックで謎めいたところがたまらないんだとか。この手に掛かったら、ロベルトはもちろん、あのひょうひょうとしたフランツでさえ敵わない。 確かに僕は子供たちの事を秘密にしている。あの件は絶対命令だ、言えるもんか。しかし、フランツや彼等が捕まった今、隠しておく意味はあるだろうか。 「誰にも言わないと約束できるか? 」 (続) 「胡散臭い、本当の事を言え。」 「言ったよ、だけど君は嘘をついているね。」 本当に何でも相談したのか? とフリッツはオリーブのピクルスを摘む。 「信じようが信じまいが本当の事だよ。海軍で働いていること事態は大した事ではない、重要なのは私が情報部の人間であるということだ。」 「…スパイってことか。いつからだ? 」 「ギムナジウムを出てからだ。正確に言うならばもっと前だが。」 ティルピッツ・ウーファーのラントヴェーア運河沿いを散歩するのが好きだって、前に言ったじゃないかとフリッツ。そこにはアプヴェアという名の国防軍情報部の本部があり、彼はそこからポーランドへ派遣されたのだと言う。僕の幼馴染がスパイだなんて。そんな素振り、全く見せなかったぞ。…まさか! 「イギリスに寝返るのか? 」 「アプヴェアにはお世話になっている、どうしようかな。」 「国を裏切ったら許さんからな。」 「有って無いようなものを? 」 「君のせいで大勢の人が死ぬかもしれないんだぞ。もし変な気を起こすつもりなら、僕が君を殺す。」 (続) 「君の好きなクネーデルが冷めるぞ。」 ヘネシーをもう一杯、彼にも頼むとウェイターに言いつけるフリッツ。ああ分かっているよとギュンターはスープの中のクネーデルをフォークに突き刺し、口の中へと持って行く。いざ喋ろうと思っても頬がパンパンで、しばらく噛んでいなければならない状態になっている。涙目で外を見たら、ワーゲンがいなくなっていた。 「落ち着くんだ、ギュンター。」 私は落ち着かせてもらうよと胸ポケットから煙草を取り出すフリッツ。君も吸うかい? と訊かれ、「いや、もう懲り懲り。」とギュンターは首を振る。昼間の喫煙でむせた事を思い出したのだ。 「コール軍医少佐は友人だ、厄介事があったら相談する事にしている。彼はただの医者じゃない、その辺は君だって納得だろう? 」 それは納得だ、中隊長殿は先の大戦の覇者だからな、とヴルストを噛み切るギュンター。その隣ではフリッツがオイルライターで煙草に火をつける。 「でも君は新聞記者だ、宣伝部隊にでも訊いてみればいいじゃないか。」 「そうだね。」 と天に向かって煙草の煙を吐き出すフリッツ。 「僕ならまだしも、部下をおちょくるのはやめてくれ。海軍大佐だなんて…。」 ウェイターからヘネシーを受け取って、もう片方を渡すフリッツ。ギュンターがグラスを手に取ったら、彼はその手をしっかりと握って、瞳の奥をじっと見つめた。 「私のことだ。」 (続) ※修正しました。(10/30PM)
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