テレビの演芸番組「笑点」でも親しまれた落語家の三遊亭円楽さんが29日午前8時15分、肺がんのため東京都中野区の自宅で死去した。円楽さんの死去を受けて、落語家の桂歌丸(73)がマスコミ各社にコメントを発表。
全文は以下の通り。
長いお付き合いでした。60年近くになりますか。笑点の前身番組「金曜夜席」からになります。協会は違いましたが芸の上、またプライベートでもお互いすごく苦労しました。苦労して苦労してそして助け合って今まできました。
今、本当の友を友達を亡くして言葉が見つかりません。落語家は死ぬと芸まで持っていってしまいます。まだ圓楽さんから教えてもらいたいことが沢山あったのに。
本当は今日、お見舞いに行く事にしていたんです。事務所に連絡して、直接お宅にも連絡を取って伝えたのですが、ご家族の方から朝連絡がありまして昨日の朝、亡くなりましたと…。そんなに悪いとは思わなかったし今週の始めまでは元気だったということでした。
来年楽太郎さんの圓楽襲名が決まっています。ご本人も六代目圓楽の姿を見て貰いたかったと思います。圓楽一門の皆さん方から何かご相談ごとがありましたら、いつでもご連絡下さい。
圓楽さん、これからも落語界と笑点を見守ってください。ご冥福をお祈り致します。
(社)落語芸術協会会長
桂歌丸