宮城のニュース

安らぐ空間一息ついて 個性派カフェ次々登場 仙台

子連れでもくつろげるよう、遊びのスペースを備えた喫茶店も=仙台市青葉区のチョッテ

 仙台市内に個性的なサービスを売り物にする喫茶店が次々と登場している。店内で出前を取ることができたり、子ども専用スペースを備えたりと、工夫を凝らす。大手コーヒーチェーンの進出で、街の喫茶店の経営環境が厳しくなる中、味わいのある店づくりで客を呼び込んでいる。

 青葉区大町に4月オープンした「グリーンカフェレコーズ」は正午〜午後5時、食べ物の持ち込みが可能で、店から出前も頼める。清掃の手間を考え、「ラーメンなどの汁物以外」という条件が付くが、いずれも飲み物を注文すればOKだ。
 アーティストに活動の場を提供したいと、ライブ会場として時間貸しもする。

 食べ物持ち込み可は、東京にある同様のサービスを参考にした。「職場以外で弁当を食べたいという人もいる。安らげる空間として使ってほしい」と、オーナーの菅原宏之さん(31)。店には軽食メニューがあり、売り上げへの影響も気になるが、「メニューを限定することで、経費が抑えられる面もある」という。

 「子連れ大歓迎」をうたうのは、青葉区中央の「チョッテ」。昨年10月に開店し、客の3割が子ども連れだ。

 ミニカレーなど子ども用メニューを用意。「汚してもスタッフが片付けます」と張り紙をし、約1畳のキッズスペースに遊具も並べる。3歳の長男を連れた若林区の白金文絵さん(27)は「子どもが遊ぶスペースがあるので、安心してゆっくりと過ごせる」と喜ぶ。

 オーナーの平山和男さん(30)は「子連れでもくつろげる店があれば、と考えた。家族で気軽に利用してほしい」とアピールする。
 9月にオープンした若林区新寺の「理科室のオルガン」は糖尿病患者にも食べてもらえるロールケーキを提供する。

 卵黄を使わず、糖分を通常より3割控えたという。「健康的な食生活に少しでも貢献したい」と、オーナーの佐藤和一さん(58)のこだわりでメニューに加えた。

 代謝を良くしてもらおうと、体を温める食材も多く取り入れる。甘みには和三盆や黒糖を使用。生ショウガを絞ったジンジャーエールなどが女性に人気だ。


2009年10月31日土曜日

ロード中 関連記事を取得中...
Ads by Google
宮城
RSS

△先頭に戻る

新着情報
»一覧
特集
»一覧
  • 47NEWS
  • 47CULB