韓国の品格を高める伝道師
- ハンナラ党のアン・ギョンニュル議員
資料集の内容は、韓国の恥ずかしい現状と、それに対する対策を中心としている。「1キロ当たりの交通事故発生件数は、経済協力開発機構(OECD)加盟国で最も多い」「人口100万人当たりの集会・デモの件数は、米国の3.5倍、日本の12倍」「4年間で公権力に対する犯罪は2倍、軽犯罪は163%も増加」「組織暴力犯罪は4年間で70%増加」「エネルギー消費量の増加率は世界一、OECD加盟国の平均の15倍」「生ゴミの排出量は年間1万4452トン(15兆ウォン〈約1兆1400億円〉相当)」といった韓国の実情が、そこでは紹介されている。要約すれば、交通秩序や公衆道徳を無視し、組織暴力犯罪が横行、物資を無駄遣いし、法が軽視され、公権力の権威が低下した、あまりにも恥ずかしい現実だ。
こうした実状のうち最も深刻な12項目を選び、「ワースト12」と命名して、集中的に改善を図っていこう、とアン議員は主張している。
アン議員は「国会議員を3期務める中で、さまざまな資料を調べているうちに、“何が問題なのか”と考えるに至った。そこで今年は、国家機関などに当たって、問題点を整理することにした。韓国社会の恥ずかしい現実を白日の下にさらそうとしたことで、一部からは悪口も言われたが、これを知ってもらわなければ、韓国に未来はない」と語った。
アン議員は、先週まで3週間にわたって行われた国政監査でも、行く先々で資料を突き付け、監査の対象機関を追及した。政府機関が資料の提出を嫌がったケースも少なくないため、大使館や国際機関に依頼して資料を集めた。また、酒類産業協会や製紙協会など民間団体の資料は、秘書たちが収集に当たった。こうして集めた資料は、段ボール箱10箱余りの分量となった。さらに、市民団体などと共同でのシンポジウムも開催し、また政府にはタスクフォース(特別作業班)の設置を求めた。
アン議員は「国の品格を高めなければ、韓国が真の意味で先進国の仲間入りを果たすのは難しいと思った。社会の基本的な秩序を取り戻し、順法精神を育て、国家の綱紀を粛正することが最も重要だと思う」と述べた。
権大烈(クォン・デヨル)記者
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