2009/10/31(土) 10:04:57 [国籍が問われる政治家]

公私混同「融曖外交」に思う 

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首相「クジラ肉大嫌い!」 オランダ首相に発言 反捕鯨後押し? 
 鳩山由紀夫首相が、反捕鯨国として知られるオランダのバルケネンデ首相との会談で、日本の捕鯨問題に絡み、「私はクジラ肉は大嫌いだ」と発言していたことが30日、分かった。調査捕鯨活動を直接否定したわけではないが、再び活発化しつつある世界的な反捕鯨の動きを後押ししかねない危うさをはらんでいる。産経新聞記事(切り抜き)10月31日朝刊(5面)より参照のため抜粋引用/写真は産経新聞の同記事より参照のため引用

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混同すべきではない、個人の趣向と「国の立場」

 将来は、国思う政治家を目指したい。スタンスが明確な政治家になって、私は日本の国と日本人の尊厳を守りたい。こう志しておられる若い方々からお便りをいただく機会が増えてまいりました。有り難く、心頼もしく思います。逆境、不毛に映る時代こそ、人は必ず育つ。また、育てる人が現れる。それが日本人の底力の一端であると信じて止みません。

 一国の政治はどうあるべきか、何を基軸とすべきか、何を国益として、また、何を国害とするべきか。若いみなさまほど、幾多の先人が示して来られた確たる国家観と政治家の在り方を学ばれつつ、その一方で、是非、現下の迷妄著しい政権や曖昧至極の首相やそれに友愛する政治家のスタンスを「反面教師」「逆手本」としていただきたく願う次第です。

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路傍の花(筆者)
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 その上で、小稿に、表題を1つ事例として参照させていただき、申し述べたいことは、政治家が国の「政治家」として外交に臨む時には、先ず、公私混同があってはならない。立場が重職になるほどに、慎むべきは公私混同である、との教訓です。表題には、鳩山首相が、首相官邸でバルケネンデ首相と会談(26日)した際に、件の、「米環境保護団体「シー・シェパード」がオランダ船籍の抗議船を使い、日本の調査捕鯨船の活動を妨害していることについて「旗国としてしっかり対処してほしい」と要請。捕鯨に関する両国の考え方の相違に言及しながらも「クジラ肉は大嫌いだ」と強調した」と。続けて、「関係者は「首相は相手の考えに合わせて共感を示そうとした」と説明するが」とあります。

 また云く、「鳩山首相は民主党幹事長時代の昨年6月、やはり反捕鯨国であるオーストラリアのスミス外相と会談した際も「実は今朝、家内(幸夫人)の手料理にクジラが出た。私はクジラを食べない主義なので拒否した」と述べている」とある。事実とすれば、南氷洋での日本の調査捕鯨を年々妨害し、日本調査船の乗員に負傷者まで出した「シー・シェパード」に関する対処を要請する。これは、一国の首相としてごく当然のことです。しかし、その場で、「クジラ肉は大嫌いだ」と「強調」(表題)したとすれば、捕鯨に反対の立場をとる国々によっては、外交の場の公式的な「発言」としてこちらの方を重視し、「日本の首相はこう発言している」、として1つの言資とするでしょう。今後の、さまざまな議論の場面で、国々がこの「発言」を採り上げる可能性も否定できません。

 鳩山氏個人が、たとえ、鯨肉が嫌いであろうとも、好きであろうとも、それは個人の趣向として自由でしょう。個人としては、です。しかし、公人、政治家の立場では、単なる個人の趣向と、一国の立場とを混同してはならない。まして、首相の立場になればなおさらのことです。まして、上述のように、相手国に迎合するために言資を提供することがあってはならない、と。こう拝見する次第です。
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「理工系出身」とは思えず

 率直に申し上げて恐縮ですが、鳩山氏の政治スタンスを拝見すれば、どうも、公私を整理できない。合理的に物事の優先順位も決められない。軽々しいパフォーマンスと抽象的な答弁が目立ちます。この様子を拝見して、たとえ、鳩山氏の「個性」を差し引いたとしても、私には、同氏が「理工系」の出身とはとても思えない。本当に勉強して来られたのだろうか、と。あくまで、私の感想ですが、ふとこう拝見することしばしです。

 これまでの外国生活の中で、時に、外国人に対して迎合的な、つまらないジョークで接し、誤魔化し笑いを興じる人を見かけて来ましたが、こういう人は海外の観る人の「眼」から観れば、信用に値する存在ではありません。言葉は悪くて恐縮ですが、お金か、物か、その人をそのために利用する。そうした目的性が無ければ相手にされない存在にすぎない。こう申し上げて差し支えないでしょう。鳩山氏の外交スタンス、それ自体にこう指摘すべき意味合いが色濃い。元来、日本男児は厳として自信と威厳を持ち、媚びる存在であってはならない。肝のすわった、嘘のない日本人へこそ、本当の「人間」としての信頼が集まるのです。

 鳩山氏の言動を、この意味で、将来の国思う政治家を目指す。あるいは、国思う識者を目指しておられる若い国士におかれては、現下の状況の1つとして、恰好の反面教師としていただきたく思う次第です。
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「東アジア共同体へ日韓連携=鳩山首相」

 韓国貨物船の海自護衛艦への衝突事故があった直後に、「鳩山由紀夫首相は30日夕、首相官邸で韓国国会議員団10人の表敬を受けた。韓国側は「民主党政権の対韓国外交、アジア外交に深い関心と期待感を持っている」と表明」との配信(時事通信)がありました。私は、絶妙なタイミングに映ってなりません。

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時事通信Web) 10月30日付記事
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 云く、「東アジア共同体に向け、日韓関係の将来を考えていきたい。李明博大統領とは何度も会っており、トップ間でフランクに交流できるのはいいことだ」との首相発言も配されています。

 みなさまの多くがご存知の通り、そもそも、韓国は、日本を仮想敵国とみなし、領土、領海を侵害し、親日派とみなした同国国民からの全財産没収事業を平然と行う毀日国です。これについては、以前の小稿に、さまざまに指摘させていただいたのでご参照いただければ幸いです。現実に、日本の主権と尊厳が、この国に侵害されているのです。政治家がこの重大事項を棚上げし、ひたすら“友好”の表看板に乗るとすれば、犠牲になるのは日本であり、日本国民です。本来、少なくとも在るべきは、むしろ、一線、二線を画した外交であり、竹島に対する領土侵害をはじめ、数多の重大事項の「解決」を先とする外交でなければ、こうした侵蝕は広がる一方です。

 国思う若い国士が政治家となり、日本の首相、首脳となられる時は、否、それまでに、少なくとも、主権国としてごく当り前のスタンスを持てる国を築いてまいりましょう。若い国士が陸続と育ち、日本がいよいよ毅然となる。その将来に私は確信と、大きな希望を抱いています。
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■ 主な関連記事:

エコテロ「国際指名手配」一考 2008/08/18 
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路傍の柚子(ゆず)(筆者)
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 週末は、一部の中高生に教えていますが、時折、上杉謙信公が遺された「上杉家家訓十六箇条」を参照させていただくこともあります。この中からも、国を思う人材が育つことをひそかに期待し、心楽しみにしています。以上、雑感ながら小稿を報告します。

平成21年10月31日

博士の独り言
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 日本は毅然とあれ!


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