Cinema/映画特集一覧
全力で生き抜こうとする若者たちをエネルギッシュに描き切った大ヒット青春群像劇『パッチギ!』がスケールアップして帰ってきた! 1974年の東京を舞台に、愛する息子の病気を治そうと奔走するアンソンとその妹キョンジャを軸に、笑いと涙の人間模様を感動的に綴った究極のエンタテイメント作品!
ココがみどころ!
主人公のリ・アンソンを演じるのは、NHKの朝の連続テレビ小説『純情きらり』のキヨシ役で存在感を発揮した井坂俊哉。その妹キョンジャを映画『さくらん』(2007)の中村ゆりが演じる。その他、藤井隆、西島英俊、キムラ緑子をはじめとしたベテラン陣のキラリと光る演技も観逃せない。
そして感動的なテーマ曲「イムジン河」を、韓国の国民的カウンターテノール歌手のイム・ヒョンジュが透明で美しい歌声で謳いあげ、命をつなぐ若者たちへ賛歌を贈る。
監督・井筒和幸が前作以上の熱い想いを込めた本作は、観客の心にワシ掴みにする!!
インタビュー
2,200人を越えるオーディションから抜擢されたキョンジャ役・中村ゆりのスペシャル・インタビューをお届け!!
- 中村ゆり
◆プロフィール
1982年3月15日生まれ。大阪府出身。主な映画出演作は『偶然にも最悪な少年』(2003)、『さくらん』(2007)など多数。公開待機作の『天国からのラブレター』(山口円監督)では主役を演じる。今後の活躍が楽しみな若手女優。- --前作『パッチギ!』で沢尻エリカさんが演じたキョンジャを今回引き継いだわけですが、プレッシャーはありましたか?
- プレッシャーはなかったですね。それよりも、役に集中しないといけなかったし(笑)。でも、前作からある程度時間が経っていて、脚本もまったく違うものでしたけど、前作と同じ線上にいるキャラクターという点は大事にしようと思いました。
- --若い俳優に厳しい井筒監督といわれていますが、撮影前と後で監督の印象は変わりましたか?
- 発見はあっても印象は変わらないです。会う前から、正直で人情深くて、こだわりがある人という印象を持っていましたけど、その通りの素敵な人でした。撮影中は怒られまくりましたけど(笑)。それも愛情のひとつかな、と。
- --ベテランのキャストとの共演はいかがでしたか?
- いい先輩に出会えたと思います。特にオモニ役のキムラ緑子さんには影響されるとこありました。とにかく、みなさんの“心”が素敵で、それが役に影響するんですよね。“芝居が好き”という情熱を持っていて、常にこういうふうに取り組んでいかなきゃいけないと先輩たちから学びました。
- --キョンジャはこの映画で自分のアイデンティティーを再確認しますが、中村さんはこの映画で女優として核のようなものを得ましたか?
- 何がというはっきりしたことは言えないけど・・・。仕事で迷ったり自信がないときは、なりたい女優像や、こうやって演じたいというイメージがなんとなくボヤけてしまいがちですが、この映画を通してそれが少しクリアになった気がします。キョンジャの人生の大きな波を経験して、明らかに自分の生活にも影響はありました。
- --話は変わりますが、普段の表情にも憂いがありますよね。はかなげというか・・・。
- そうですか!? でも、幸薄そうって言われるかも(笑)。
- --全然違いますよ! そうじゃなくてアンニュイというか、艶っぽいというか・・・。
- あはは。自分ではちょっと・・・。
- --普段はおっとりタイプなんですか?
- そんなことないですね。仕事の時とか、言いたいことがあればはっきり言いますし。内面はめちゃくちゃアツいですね。基本は平和が好きなんですけど(笑)。
- --そのアツさが出るときはどういう時なんでしょう?
- 自分の気持ちを伝えるときですね。この映画のメッセージでもあると思うんですが、何か伝えたいと思ったら、伝えようとしないとダメだと思うんです。それは、今回、井筒監督が背中で教えてくれたことでもあるんです。私、この映画のケンカシーンってめちゃくちゃな乱闘だけど、すごくいいなって思うんです(笑)。だって、やる方も痛いし、やられた方も痛い。パッチギしてお互いが“イテテッ”て言ってるような、ケンカではなく(笑)、ぶつかり合いってすごく大切なことですよね。
- --なるほど。芝居も相手とぶつかり合って乗り越える、パッチギな部分がありますよね。
- そうなんですよ。国生(さゆり)さんとのシーンがまさにそうでした。撮影前に自分なりにいろいろ練習したんですけど、撮影が始まったら、国生さんの人生の厚みにものを言われているような印象を受けたんです。だからこそ胸にジーンときたし、そういう相手とのぶつかり合いはすごく面白かったです。
- --それはどこ?
- これまで3回観たんですけど、実は自分でも意外なところで泣いちゃって(笑)。
- --中村さんの感動したシーンは?
- アボジ(父親の意。劇中ではソン・チャンウィ演じるジンソン)の登場シーンは撮影が一緒ではなく見ていなかったんですけど、映画を観たらアボジが出てきただけで泣けてきちゃって・・・。きっとアボジを誇りに生きているとか、そういう気持ちを撮影中ずっと持ち続けていたからだと思うんですけど・・・。自分では想像もしていなかったのでビックリしました。
- --では、最後に中村さんの“LOVE&PEACE”を教えてください。
- う~ん、難しい・・・。一概に言えないけど、個人的には、家族全員がLOVE&PEACEなことが自分にとってLOVE&PEACEかな。ひとりでも違うとダメ! 家族全員が愛に溢れて平和なときですね。
主題歌を歌うイム・ヒョンジュをチェック!!
ストーリー
1974年、京都で大暴れしたリ・アンソン(井坂俊哉)は、難病を抱える幼い息子チャンス(今井悠貴)の治療先を求めて、妹のキョンジャ(中村ゆり)、オモニ(キムラ緑子)を引き連れて、東京の叔父のビョンチャン(風間杜夫)の家に身を寄せていた。そんなある日、キョンジャは治療費を工面するために在日という出生を隠し、芸能界デビューを決意する・・・。
- ■監督
- 井筒和幸
- ■原作
- 羽原大介、井筒和幸
- ■出演
- 井坂俊哉、西島秀俊、中村ゆり、藤井隆 ほか
- ■上映時間
- 127min.
- ■制作国
- 日本
- ■配給
- シネカノン
- ■公開
- 5月19日(土)~有楽町スバル座ほか全国にて公開
- ■公式サイト
- 『パッチギ! LOVE&PEACE』