ファンに謝罪するザ・℃、レイ大原、KG(左から)=後楽園ホール
資金難でハッスルの年内5大会中、4大会の中止を発表したハッスルエンターテインメントの山口日昇社長が一夜明けた29日、この日の興行を予定していた東京・後楽園ホールを訪れ、会場側に謝罪と事情説明を行った。同社長は「かつてのようなメガイベントの再現は難しいが、ハッスルというコンテンツの消滅はない。日本の市場が戻ってこないならアジア圏も真剣に考えなきゃならない」と、海外に活路を求める可能性を示した。
この日は会場前で若手のレイ大原、KG、ザ・℃が、訪れた約50人のファンにチケットの払い戻し方法を説明し、謝罪。川崎市の会社員(33)は「なくなって欲しくないが、今のハッスルは魅力があるかといえばないのも事実。正直、何をしたいのか分からない」と苦言を呈した。米メリーランド州から来日して中止を知った米国人ファンは「僕は怒っていません」と冷静に見守っていた。
(2009年10月31日)