狼の山の魂

一言メッセージ :狼の山から、野性界の祈りを捧げます。

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狼山記

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狼の山の魂(272)「心観交感」

<2009年10月26日>

「オビディエンス・家庭犬訓練」に関心を持たれる飼主も多いと思う。

欧米で発展したトレイニング方法のようだが、日本でも実践されているようだ。

ただし、これは欧米のオーソリティーも忠告しているようだが、

犬の操縦に心を囚われて、

いつのまにか「ロボット操縦」のような錯覚に陥ってしまう事態を、避けなければならない。

最初はそのつもりが無くとも、「いつのまにか」そのような心境に陥ってしまう場合が多いようだ。

「競技」も催されているので、競技熱に冒されて原点から逸脱するケースも多いようだ。

しかし犬を教導する方法が分からない人は、参考にしながら探求するといいかも知れない。

ただしあくまでも「対話」という根本を忘れずに進んで欲しいが・・・・


欧米では「アイ・コンタクト」という言葉をよく使う。

「目と目で了解する・・」という意味だろうが、問題はその深さだ。

それをいかに深めていくかが、難しい。

私は過去記事にも書いてきたが、「心観交感・対話教導」を目指してきた。

心眼で観入し交感する。交感の中で対話し教導する。

しかしこれは終りなき道なので、ひたすら目指す毎日だ。

ひたすらその日々の積み重ねだ。

確かに果てない道だが、

だがその道に踏み入れば、言葉に言い表わせない世界が待っている・・・・

※因みに欧米ではこの領域を「アニマル・コミュニケーション」と呼ぶらしいが、

それについての書物なども読んでみたが、

対話を「言語会話式に表現する」ケースが多いようなので、若干違和感を覚えた。


ひと口に対話といっても、いろんな形がある。

言葉に出す場合もある。

沈黙の中の対話もある。

ポーズで示す場合もある。

烈しく見つめる場合もある。

もちろん、ボディ・ランゲージもある。

場合により状況により、さまざまな対話が展開されていく。

微妙なニュアンスを伝え合うために、その時その時で、さまざまな形の対話が生まれる。

それらの対話は、とても言葉では表現し切れない・・・・


犬には、沈黙の時間が必要だ。

犬は、静寂の中で、心を鎮める。

心を鎮め、回復し、整える。

その時間を失うと、犬は徐々に失調に向かう。

だから静かなプライベートの時間も必要だ。

だが同時に、主人と共に、同じ空間で、無言の対話を味わう時間も重大だ。

同じ部屋で、一緒に静寂の時間を味わうことが、大きな意味を持つ。

そこで一緒に眠れば、さらに対話は深まる。

静かに一緒に眠ることが、大きな意義を持つのだ。

犬によって、寝たい位置はそれぞれにさまざまだ。

我が頬に頬をくっつけて眠る犬もいる・・・

我が胸の上に頭を乗せて眠る犬もいる・・・

時には、少し離れて眠ることもある・・・

犬たちにとって、主人と一緒に眠る時間は、特別の時間だ。

今まで何十頭の犬たちと一緒に眠ってきたが、

どの犬にとっても、それは「特別の時間」だった。

群れの中では暴れん坊の犬も、

私と一緒の空間に入った途端に、別犬のように変わる。

すべてのみんなが、ほとんどすべて私の意思を理解する。

彼らにとって、そこは聖なる特別の空間であり、特別の時間なのだ・・・・

だから本当は毎日、一頭一頭と、一緒に眠りたい。

だがそれは時間的に不可能なので、やむなく「順番」となる・・・・


声に出して語りかけることも忘れてはならない。

一日の日課を終え、みんなが眠りにつく頃、一頭一頭に語りかける。

すべてのみんなが、私の目を見つめ、耳を澄ませている。

ひとりひとりの顔を見つめて、ひとりひとりの名を呼んで、

ひとりひとりに、心から語りかける。

みんなが静寂のままに、私の言葉を聴いている。

ひとりひとりが、尾を震わせて私に答えてくれる・・・・


「主人の声に耳を澄ませる」ことが重大だ。

言葉を聴こうとする意思が大切なのだ。

何かに夢中になっている時でも、我を忘れそうになっている時でも、

「聞く耳を持つ」ことがとても大切なのだ。

主人の声が耳に入らないようでは、何も進まない。

たとえ耳に入っても、自分の興味を最優先するようでは困る。

もし無我夢中の時でも主人の声に耳を澄ませたならば、

もはやトレイニングは成されたも同然だ。

つまり犬が「耳を澄ます」心境となるには、いったい何が必要なのか??

それを深く考えれば、答えはおのずと明らかだ。

主人は犬にとって、「耳を澄ますべく対象」とならねばならない。

だがこれは、なかなか大変難しい。

だが困難だとしても、犬と暮らす以上は、それを目指さなければならない。

もちろんこの私も、さまざまな葛藤の中で目指し続ける毎日だ・・・・

結局、犬を教導するということは、己自身を磨くということだ。

それを忘れると、安易な操縦法に溺れ、犬を不幸にするだろう・・・・・


※「対話」について語ると、

何冊かの本くらいのボリュームになってしまうので、今日はこの辺で終了します。

また改めて別の機会に書くつもりです。

■南無華厳 狼山道院■

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せっかく新しいブログ記事を書いたというのに、誰からもコメントが
もらえないというのは寂しいものですね。

それではここで私が「敵に塩を送る」故事にならってコメントを入れて
あげることにしましょう。

この質問はすでに2009/9/28(月) 午後 8:37に私がコメントし
それ以来5回以上も私や[__]氏がくり返し問いただしているというのに
あなたは話題をそらすばかりで、何の返答もしていないものです。

2009/10/28(水) 午後 8:41 [ 林則徐 ]

顔アイコン

>私は直轄する担当機関を探すために、県と国に問い合わせました。
>計五箇所の機関に照会し、内容を詳述し、判断を仰ぎました。
>結局判明したことは、ディープバイタルが「添加飼料」であったということです。

その「5ヶ所の担当機関」はどこでしょうか?
そして「添加飼料」という名称を出してきたのは、どこの何という部署ですか?
(官公署の名称や所在地は「個人情報」にはあたりませんから公表できるはずです)

これに回答がなければ、「はじめから国や県の機関に問い合わせなどしなかった」か
「担当の機関から返ってきた答えが自分にとって不利な内容だったので、回答内容を偽造した」
かのどちらかということになります。

2009/10/28(水) 午後 8:42 [ 林則徐 ]

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もう一つ可能性がありますよ
「虚偽内容の問い合わせをして自分に都合がいい返答をもらった」
という可能性がね

専門機関を使用しての正式な検証を受けたのではなく、ただの「問い合わせ」ですからいくらでも嘘をつく事はできますからね

2009/10/30(金) 午前 5:51 [ a12**anj*ou ]

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