「金に困り」と供述 結婚詐欺容疑で逮捕の女埼玉県警に詐欺容疑などで逮捕された無職女(34)=東京都豊島区=の知人男性が相次いで不審死した事件で、女が結婚詐欺の容疑について「金に困り生活を維持するためだった」と供述していることが31日、捜査関係者への取材で分かった。 女は定職に就いた形跡がない一方で、高級外車を所有し著名なレストランで食事をするなど派手な暮らしをしており、県警はこうした生活を続けるために詐欺を繰り返したとみて、裏付けを進めている。 捜査関係者によると、女は有料の大手結婚サイトを利用し、少なくとも10人以上の男性と接触。うその結婚話を持ち掛け、長野県塩尻市と静岡県の男性から計約320万円を詐取したほか、埼玉県富士見市で遺体が見つかった会社員大出嘉之さん=当時(41)=から約500万円を受け取るなど、複数の男性から9千万円以上を手に入れたことが分かっている。 女は今年夏ごろからJR池袋駅近くのマンションに住み、自身のブログに、新たに購入した外車ベンツの写真や、高級ホテルに泊まって食事をした際の様子などを掲載していた。 周囲には職業について「ピアノ講師」「お菓子のコーディネーター」などと話していたが、逮捕時に銀行口座の残高はほとんどなかった。詐取した金はクレジットカードでの購入代金返済などに充てていたとみられる。 【共同通信】
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