長門裕之の喪服には灰が…南田洋子さん告別式
南田洋子さん告別式で喪主のあいさつをする長門裕之(左)(左2人目から朝丘雪路、津川雅彦、真由子)
Photo By 代表撮影 |
21日にくも膜下出血のため76歳で亡くなった女優の南田洋子(みなみだ・ようこ、本名加藤洋子=かとう・ようこ)さんの葬儀・告別式が30日、東京都港区芝公園の増上寺で営まれた。夫で俳優の長門裕之(75)は「凄い喪失感と失恋を久々に味わわせていただいた」と未練をにじませながら、「俺(おれ)の人生、充足感があったと胸を張れる」と納得の表情で48年間の結婚生活に別れを告げた。
南田さんが荼毘(だび)に付された直後の午後4時すぎ。長門が静かに口を開いた。「洋子は頼みもしないのに自由と開放をくれた。その見返りとして喪失感と失恋を与えてくれた」。喪服には南田さんを焼いた時の灰がついたままだった。
浮気、借金などで苦労をかけた分、晩年の4年間は認知症を患った南田さんに対し献身的な介護で“恩返し”。病気のため南田さんが幼児化する中で「僕は子供を持ったことがないから凄くいとおしかった。(結婚生活で)こんなに愛したのは初めて。洋子が幸せだったかどうか分かりませんが、洋子が僕を変えてくれた」と感謝の言葉が止まらなかった。
「人生の半分を持っていかれた」と言うほどの喪失感を埋めたのは仕事。今月、長門は東京・浜町の明治座公演に出演し、南田さんが亡くなった21日以降も千秋楽までまっとう。「“頑張れよ〜”というお客さんの拍手が僕を慰めてくれた。75歳。これからも仕事を一生懸命頑張る。こういう喪失感の中ではな〜んだってできますよ」
前日29日の通夜では、憔悴(しょうすい)の長門に対し津川雅彦(69)が「兄貴が心配」と漏らしていたが、長門は葬儀・告別式では人前で涙を見せることはなかった。関係者によると、今後のドラマや舞台などへの出演も決まっており、介護の経験を生かした講演活動は31日から再開するという。
葬儀・告別式には友人、関係者ら約300人が参列。パジャマ姿の南田さんが眠る棺の中には、長門とのツーショット写真などが納められ、大好きだったフリージアの花が詰められた。長門が位牌、津川の妻で女優の朝丘雪路(74)、長女で女優の真由子(35)が遺影を抱え、津川が棺の後方を支えて出棺。
長門が「いとしいいとしい、いとしいいとしい、僕の洋子のためにご会葬くださいまして本当にありがとうございます」と言葉を振り絞ると、会場からはすすり泣きが漏れた。
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