人情話が得意で演芸番組「笑点」の司会でも親しまれた落語家、三遊亭円楽さんが29日午前8時15分、肺がんのため東京・中野区の長男宅で死去した。
1966年に「笑点」がスタートした時から円楽さんと一緒に長年、レギュラーを務めた落語家、林家こん平(66)は、先輩の訃報に天を仰いだ。
04年から多発性硬化症の難病と闘病中のこん平は、所属事務所を通じてコメントを発表。「大変にびっくりしております。私が病に倒れた時も、(円楽さんが)透析の合間を縫ってお見舞いに来て下さり、『こんちゃん頑張れ!』と励まして下さいました」と感謝。「本当に偉大な大尊敬する円楽御師匠と、『笑点』でご一緒させていただけたことは、私の財産です。倒れてから、私の部屋には、円楽師匠との二人会のポスターを貼り、リハビリに励んでおりました」と心の支えだった先輩を偲んだ。
続けて「(楽太郎の)来年の襲名披露でお目にかかれるのを楽しみにしておりましたので、大変に残念でなりません」と無念をにじませていた。