自身がプロデュースする落語祭「博多・天神落語まつり」のため福岡滞在中の楽太郎は、師匠の最後に立ち会うことができず、「この度の師匠円楽の訃報に接し、只々悲しい思いをしています」と悲しみのコメントを発表した。
「師匠の急変に間に合わなかったことが、弟子として断腸の思いです。六代目の襲名も決定し、来年3月の円楽襲名に師匠である五代目がいないこと、寂しさと重い責任を感じています」と無念さをにじませた。
落語まつりでは、「命がけの高座を楽しみにしていただきたい」などと笑顔であいさつ。夜の部では「テレビとかで(悲報が)流れていると思うのですが、きょうは笑わせにきたので…」とプロに徹し最後まで笑顔で貫き、円楽さんの得意ネタ「浜野矩随(はまののりゆき)」を熱演した。
楽太郎が師匠と最後に会ったのは9月3日。円楽さんの師匠、三遊亭円生さんの墓参り後、1時間ほど話をしたという。「笑点」の大喜利コーナーでは、「弟子も誰も来ないのか…五代目円楽の墓」など師匠をネタにしたブラックジョークで笑いをとることもあった楽太郎。そんな弟子を、円楽さんは常に朗らかな笑顔で見守ってくれたという。「お客様、仲間への対応に頑張って仕事をすることを師匠も望んでいると思う」と、地方公演は予定通り行い、11月3日夜の帰京後、師匠と対面する。
【続きを読む】