弟子の三遊亭楽太郎(59)が来春に円楽を襲名するため、「肩の荷が下りたようで、落語の話は最近はほとんどしなかった」と吉河さん。ただ落語家人生と切っても切り離せない日本テレビ系「笑点」は楽しみにしており、司会で盟友の桂歌丸(73)のことを気にかけていたという。
66年からの「笑点」でブレーク。「星の王子さま」「湯上がりの男」などのキャッチフレーズを自ら考案するなど人気者となる一方で、芸に集中するため77年に「笑点」を卒業するなどタレント的活動自粛に踏み切った。78年に落語協会を脱退したり、85年に自ら寄席「若竹」を開設するなど“硬骨漢”の一面も。
幼少期に患った腎臓病の影響で長年人工透析を余儀なくされた。05年に脳こうそくで倒れて以降は、83年から司会で復帰した「笑点」も06年に降板、第一線から退いていた。硬派の落語家も、病魔には勝てなかった。