「息を吸う間隔が遅くなって、呼吸が止まっていきました」
30日夕、東京・中野区の円楽さんの自宅前で応対した長男で個人事務所「若竹カンパニー」社長の吉河寛家さん(44)によると、円楽さんは29日朝、妻の和子さん(76)と吉河さん一家4人、担当医師、ホームヘルパーに見守られて療養していた同区内の吉河さん宅で静かに息を引き取った。
訃報が伝わった30日には報道陣約50人や花束を抱えた弔問客が訪れ、春風亭小朝(54)も30日未明に駆け付けたという。
25日は2人の孫らとNHK大河ドラマ「天地人」を見るなど元気だった。26日に病院で定期的な人工透析を受けて戻った後、食事を摂れない状態に。吉河さんは「前にも同じようなことがあり、重大な事態と思わなかった…」と声を震わせた。
07年11月に胃がん、昨年4月に肺がんの摘出手術を受けたが、今年5月に肺がん再発が判明。9月に入院した後に脳こうそくを発症し右手右足が麻痺状態に。その後入院と一時帰宅を繰り返しながら、今月23日から吉河さん宅に身を寄せた。円楽さん宅では右半身が不自由な主のため上下可動する車いす用リフトの設置を発注しており、完成したのはくしくも死去翌日の30日だった。
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