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師匠の最期立ち会えず…楽太郎「断腸の思い」

 三遊亭円楽さんの弟子の楽太郎(59)は「ただただ悲しい思いをしております」と直筆コメントを寄せた。

 自らプロデュースする「博多・天神落語まつり」(1日まで)が30日に開幕。取材には応じなかったが、昼公演の終演から夜公演の開演時までの40分間で胸中をつづった。公演が開幕すると「命懸けの高座を楽しみにしていただきたい」とあいさつ。腹黒キャラも普段通りで、共演した笑点メンバーの三遊亭小遊三(62)は「いつもと同じ様子だった」と話した。

 円楽さんが亡くなった29日当日に訃報に接した。同日に福岡入りしたため最期には立ち会えず「弟子として断腸の思い」と悔やんだ。最後に会ったのは大師匠、三遊亭円生の命日の9月3日。墓参りしてから円楽さん宅で1時間ほど過ごした。その後、寛家さんから円楽さんの体調が思わしくないことを聞き、近日中にも会いにいく予定だった。

 来年3月に六代目三遊亭円楽の襲名披露を控え、ショックは計り知れない。「円楽襲名に師匠である五代目がいないこと、寂しさと重い責任を感じております」。同時期に五代目、六代目として同じ名跡を名乗ることを心待ちにしていた。

 楽太郎は青山学院大に在学中、円楽さんのかばん持ちのアルバイトをし、後に直接スカウトされた。77年からは師匠を継いで紫色の着物を着て笑点レギュラーに。番組では司会の師匠を「馬ヅラ」などと罵倒(ばとう)し座布団を没収される“お約束”で、お茶の間をわかせた。

 31歳で真打ちに昇進する前に父親を亡くし、円楽さんはまさに親代わり。昨年8月の襲名決定会見では「正直、嫌だった。子供として親の老いを認めたくなかった」と複雑な心中を明かしていた。

 「頑張って仕事をすることを師匠も望んでいると思います」。博多での公演後には広島公演が控えており、11月4日にも亡き師に対面する見込み。それまでは全力で客に尽くすことが、何よりの供養だと信じている。

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