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半世紀以上の付き合いの歌丸 訃報にショック

自宅前で取材に応じた桂歌丸
自宅前で取材に応じた桂歌丸
Photo By スポニチ

 落語家三遊亭円楽さんと50年以上の付き合いで、円楽さんとともに「笑点」を放送開始時から支えてきた落語芸術協会会長の桂歌丸(73)は横浜市内の自宅前で「びっくりした。ちょうどきょう(30日)お見舞いにうかがうことになっていたので、会わずじまいになっちゃった」と突然の訃報にショックを隠さなかった。

 円楽さんが20歳、歌丸が17歳ごろからの付き合い。「笑点」で互いに「ウマヅラ」「ハゲ」とやり合い、歌丸の座布団を取り上げた円楽さんが「あぁ愉快、愉快。ガハハハ」と笑うのがお約束。「笑点」の顔であり“日曜日の顔”だった。

 「今でこそ視聴率を取らせてもらってますが、つらい時もあった。2人でよく話し合い乗り越えてきた。噺(はなし)家の呼吸を知っているので歴代司会者の中でも一番やりやすかった。寂しいし、はなはだ残念です」。私的な付き合いはなかったものの「思いは同じ“同志”でした。戦中戦後の暗い時代を生きてきて、互いに世の中を明るくしたいという信念があった」。

 円楽さんから司会を引き継いだのは3年前。「アドバイスなんてなかった。“歌さん、後は頼んだよ”とそれだけ。大ざっぱな人ですから。落語以外は不器用で、本番中に居眠りしたこともあった」と笑みをこぼして人柄をしのんだ。

 人情噺など「落語のお手本のような人。まだまだ教えてもらいたいことがいっぱいあった」と強調。1年前の円楽一門会に訪れた時、十八番の「中村仲蔵」を教えてほしいと楽屋で願い出たのが最後の対面となった。

 12月26日の東京・国立演芸場「国立名人会」でその「中村仲蔵」を披露する。「いま覚えてる最中。円楽さんをしのんでおしゃべりしたいね」

 端正な顔立ちから「星の王子様」と呼ばれた円楽さん。「本当のお星さまになっちゃった。(天から)落語界を見守ってほしい」と悼んだ。

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