鳩山由紀夫首相は30日、たばこ税について「増税という方向がありうべしかなと思う」と述べ、2010年度税制改正で増税を検討する方針を表明した。揮発油税などの暫定税率の廃止は「当然だ」と明言したうえで、来年度の温暖化対策税(環境税)への衣替えは「環境のために増税していいか、国民の理解を求めない限り難しい」と否定的な考えを示した。首相官邸で記者団に語った。
たばこ税は現在1本当たり約8.7円。09年度の税収見込み額は約2.1兆円。
政府首脳は同日夜、来年度からの暫定税率廃止について「制度設計や段取りが間に合うのか」と懸念を表明した。
(30日 20:31)