2009/10/30(金) 08:18:53 [メディア報道の闇]

事故原因は、韓国船の異常な急旋回 

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コンテナ船、大きく急旋回=「追い越しとは考えられない」−事故直前、追突回避か   海上自衛隊の護衛艦「くらま」と韓国籍のコンテナ船「カリナスター」が関門海峡で衝突した事故で、第7管区海上保安本部がレーダー情報などを解析した結果、衝突数十秒前にコンテナ船が不自然な急旋回をしていたことが29日、分かった。門司海上保安部は、前方の貨物船への追突を避けられず直前に大きくかじを切った可能性もあるとみて、原因を詳しく調べる。時事通信Web)10月30日付記事より参照のため抜粋引用/写真は、レーダー情報をもとに「衝突事故」を再現した衝突事故の全体図(有志回覧)
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海自護衛艦に過失無し

 先の、海上自衛隊護衛艦「くらま」と韓国籍の貨物船「カリナ・スター」が関門海峡で衝突した事故」について、事故を検証する上で必要と思われる情報に乏しく、あたかも、事故の要因が日本側にあるかに報じた「メディア報道」の事例を挙げ、先2稿で疑問を呈した次第である。

 そこへ、「レーダー情報を解析した結果」として、「衝突数十秒前にコンテナ船が不自然な急旋回をしていたことが29日、分かった」と報じる記事が表題(時事通信)である。続けて云く、「門司海上保安部は、前方の貨物船への追突を避けられず直前に大きくかじを切った可能性もあるとみて、原因を詳しく調べる」(同)としている。

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時事通信Web)10月30日付記事
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 その様子を示すのが表題に参照する、レーダー情報をもとに「衝突事故」を再現した衝突事故の全体図(有志回覧)である。再現図で明らかだが、これによって、表題が記す通り、「コンテナ船側はこれまで、「港湾管制当局の指示で左側から、前方の貨物船を追い越そうとした際に衝突した」と説明していたが、7管幹部は直前の急旋回について「通常の追い越しとは考えられないぐらいの大きな旋回だ」としている」(同)、との指摘が正鶴を射ていることが判る。
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暴走した韓国コンテナ船

 もともと、韓国船(表題では「コンテナ船」)が、前に航行する船(表題では「貨物船」)を追い抜こうとしており、およそ2倍の速で前を行く船に迫っていた。衝突する可能性があった。そこで、前を行く船は、海上保安庁の関門海峡海上交通センター(先稿では「管制部署」と記した)から無線で「コンテナ船が接近している」として右側へ寄るように、とのアドバイスを受けた。船は右へかじを切った際に減速し、後ろから迫っていた韓国船がさらに迫っていた。後ろから追突されそうになった船は右へ舵を切っており、そこで、韓国船に迫られた船が「左から抜いてくれ」との要望を発した。それを海上保安庁の交通センターが韓国船に伝えた。これが真相であり、交通センターの「指示」ではなかった。

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読売新聞記事(切り抜き)10月30日朝刊(39面)
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 そもそも、海上保安庁の情報センターは「指示」を出さない。情報提供するのみである。提供される情報をもとに、針路は航行する船の船長が判断ことになっている。また、前を行く船に、韓国船が接近し過ぎたために、あえて、上述の情報提供が行われた、と認識すれば、事の真相は、読者からいただいたこの指摘の通りの状況であることが判る。左へ舵を切ったことを、「管制指示」(東京新聞)だったとして、韓国船の船長は説明している(要旨)、とのことだが、その説明は、この状況分析、およびレーダー解析(表題図)とは符合していない。常識では考え難い暴走と指摘できる。また、「事故の際、何を積んでいたかはわからないという」(FNN)、と船長談話にあった「積荷」がいったい何であったのか、克明に公表すべきではないか。
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印象操作も科学的証拠には勝てず

 目の前に現れた韓国船に対して、海自護衛艦は、見張り義務、右回避、停艦措置など、その時になすべき基本事項を尽くしたのでみあって「過失」は認められない。また、海保の交通センターの対処にも問題はない。

 問題は韓国船にあり、前を行く船を追い抜いた後も右舵をとらずに「対抗航路」へ大きく飛び出し、そこでも右回避をとらずに左へ大きく逸れ、むしろ、回避行動を尽くす海自護衛艦の航路を塞(ふさ)ぐかのように、衝突した、と認識して差し支えない。これで、海自護衛艦と韓国船のそれぞれの破損箇所の説明が成り立つ。事故発生直後に、イージス艦の事故の先例を即座に報じ、海自護衛艦のみを写真報道し、また、韓国船の状況を写真報道せず、あたかも、日本側に過失があるかに印象づけたメディア報道が目立った。だが、レーダー情報の解析という客観的、且つ実証的な証拠の前には、さしもの、総選挙時にも似た「印象操作」は通用しないことになる。
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■ 主な関連記事:

報道「船舶衝突」考 2 2009/10/29 
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 どこぞの国の首相が、早々に、韓国に事故を謝罪した、との情報もあるが、事実とすれば信じ難い愚行である。なお、今般の海自護衛艦と韓国貨物船の衝突事故について、疑問の小稿を報告させていただいたところ、英邁な読者のみなさまから数多くの有意義な情報、アドバイスをいただき感謝する。みなさまの貴重なご指摘、ご意見を反映させていただき、防衛省に対し、謝罪と賠償の責はあくまでも韓国側に帰する、との識者意見書を呈する。以上、記事と図を参照し、小考を報告する。
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 読者のみなさまにはお忙しい中、ご訪問をいただき感謝します。ここに、新たに記事をアップさせていただけたことを有り難く思います。「国思う人は国士であり、若き国士は国の未来の財(たから)である」。少年時代に、国思う議員殿からいただいたこの言葉を、特に、この夏、日の丸を掲げ、日本を守るために毅然と立ち上がった若いみなさまと共有させていただきたい。そして、急逝した国士の志を国思うみなさまとともに毅然と引き継いでまいりたく思います。

 一日一日を大切に、みなさまと共に考え、真実を共有できればと願っています。事実を指摘する批判は「悪口」ではなく、真実を掘り出し、その共有のために不可 欠です。また、真実の共有はすべての第一歩です。正論は真実から生まれ、良識の声は必ず力になる。辛抱強く支えてくださるみなさまに心より感謝します。
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 日本は毅然とあれ!


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