―舞台『リンダリンダラバーソール』の出演が決定している唐沢さん。この役作りはどのように?
「まだ、本を頂いたばかりで、実際のお稽古には入っていないんです。今回は私以外は皆さん再演なので、いいスパイス的な存在になれればいいなと思います。私が演じるコマコは私とも共通する部分がいっぱいあるんです。とにかくコマコはポジティブで強いんです。その強さは私にもあるのかなと思います。今回は衣装がかなりロック。ラバーソールは初めて履きました(笑)。それをキッカケに、最近はプライベートでもロックテイストのアイテムを取り入れているんです」
―演じる役柄によってプライベートなファッションも変わるものですか?
「そうですね。普段は、甘めのAラインのワンピースなんかが好きなんですけどね。今回のロックスタイルは着慣れていないとかっこ悪いなと思ったので、今回は特に意識して普段から取り入れるようにしています。今日着て来たライダースは吉祥寺で購入しました」
―そのほか、秋に向けて購入したアイテムは?
「ベレー帽は何個か購入しました。最近は、小物でロックっぽい雰囲気を出す着こなしが気に入っているので、スタッズが付いたニットキャップなんかも購入しました」
―普段の着こなしのこだわりは?
「基本的にスウィートなものが好きなのですが、甘くなり過ぎないように、小物使いなどで大人っぽい雰囲気が出せるように注意しています。ベーシックなものも好きなのですが、秋冬は、特にモノトーンな着こなしになりがちなので、小物で派手なカラーを取り入れるように心がけています。トレンドも小物で取り入れることが多いですね」
―お洋服を買うときのこだわりは?
「ほとんどが一目惚れですね。私は古着も大好きなんですが、古着ってほとんどが一点物なので、めぐり合った瞬間に買わないと2度と出会えない。そういう意味では一目惚れと直感で買うことが多いです。ジャケットなどは丈の長さでバランスが変わるので、試着はするようにしています」
―ジュニア・ベジタブル&フルーツマイスターの資格をお持ちだそうですが食生活で心がけていることは?
「基本、毎日自炊なのでなるべく野菜を多く摂るようにしています。あとは、品数を増やして色々な種類の食べ物をとるようにしています。資格を取ったことで食材を上手に使えるようになったので無駄がなくなりましたね」
―最近のマイブームは?
「私、趣味が仕事みたいな感じ。だからプライベートでも友人の芝居を観にいったり、音楽を聴いたり。
すべて演技のためにプラスとなることをしています。そんなに器用なわけではないので、プライベートと仕事をあえて切り離すことはしていないですね」
―理想の女性像は?
「母です。私が悩んでいて電話で相談しても「ちっちゃい!」と切り捨てられちゃう(笑)。とても前向きで芯の強い人なので、そんな母に憧れます。女優としては松たか子さん。自然なんだけど、存在感がある方。いくつか松さんが出演された舞台を観た事があるのですが、すごく佇まいが素敵な方でした。とても自然体でチャーミング。彼女のような役者を目指していきたいと思います。最初は自分で出来ることと出来ないことを区別するクセがあったのですが、今はとにかく、いろんなことを試してみたい。そうすることによって、どんどん自分の引き出しが増えていくんです。今はいろんな役に出合うことで自分の可能性を広げて行きたいと思います」
―今後チャレンジしたいことは?
「ミュージカルだけでなく、ストレートの舞台にもチャレンジしていきたいなと思います。自分自身をどんどん追い込んで、そこから生まれる演技を大切にしていきたいと思います。あとは、大好きな音楽もずっとやっていけたらいいなと思います」
唐沢美帆(からさわ・みほ)
1983年7月15日、東京都生まれ。歌に演技にミュージカルに、マルチな才能を発揮。2009年12月、舞台「リンダリンダラバーソール」(大槻ケンヂ原作、喜安浩平演出)に出演。
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