2009年10月30日 19時43分更新
岩国市のアメリカ軍岩国基地の周辺住民が、国に対して在日アメリカ軍の再編に伴う岩国基地への空母艦載機移転の差し止めを求めている裁判で、基地の周辺の住民178人が30日、新たに山口地方裁判所岩国支部に訴えを起こしました。
30日新たに提訴したのはアメリカ軍岩国基地の周辺に住む68世帯、住民178人です。
訴状によりますと、住民は国に対して▽戦闘機などの騒音被害に対する2億5800万円あまりの損害賠償や▽早朝と夜間の航空機の飛行差し止め、それに▽在日アメリカ軍の再編に伴う空母艦載機部隊の岩国基地への移転の差し止めなどを求めています。
岩国基地をめぐってはことし3月に212世帯476人の周辺住民が国を相手に同様な裁判を起こしていて、住民側ではことし7月から新たに裁判に参加する人を募り、それに応じた住民がきょう提訴しました。
今回新たに提訴した岩国市門前町に住む廣中清太さんは「これ以上の騒音はもういやだ、静かに暮らしたいと思い裁判に加わることにしました。すでに提訴している人たちと力を合わせて頑張りたいと思います」と話しています。