伊丹の社長に６０００万円脱税容疑　国税が告発　

　法人税計約６千万円を脱税したとして、大阪国税局が伊丹市の不動産会社「山本産業」と赤穂市の旅館「対〓舘」、経営する韓国籍の李徳奉（りとっぽん）社長（６７）＝伊丹市＝を法人税法違反容疑で神戸地検に告発したことが、２９日分かった。関係者によると、追徴税額は計約８７００万円で、全額納付したとみられる。

　山本産業は家賃収入の除外や、土地売買に伴う「立ち退き料」を支払ったように偽装し経費を過大計上、２００７年８月期までの３年間に約１億４千万円の所得を隠した疑いが持たれている。

　駐車場も管理。「月決め」の収入は適正申告したが、現金で入ってくる「時間貸し」の収入は意図的に除外したという。

　対〓舘では、社長が現金売り上げの３割ほどを抜いて申告するよう経理担当に指示し、架空の施設修繕費も計上。０７年７月期までの３年間に約６千万円の所得がありながら、毎年赤字で申告した疑いが持たれている。

〓は「歐」の左側と「鳥」

(2009/10/30 10:56)