東京Oh!
日本新聞協会賞受賞!大都会の一断面を切り取った斬新な写真が満載です!
【国際】核廃絶決議 最多170国賛成 日本提出、16年連続で採択2009年10月30日 夕刊 【ニューヨーク=加藤美喜】国連総会第一委員会(軍縮)は二十九日、核廃絶への具体的道筋を示した日本提出の決議を賛成一七〇、反対二、棄権八で採択した。採択は十六年連続で、賛成国は二〇〇六年の一六九を上回り過去最多。共同提案国も昨年から約三十カ国増え、過去最多の八十七カ国となった。 今年は米国が初めて共同提案国に名を連ね、九年ぶりに賛成に回った。オバマ大統領が掲げる「核なき世界」構想に各国が賛同し、世界で核軍縮機運が高まっていることを反映した採択結果となった。米国はブッシュ前政権時代は包括的核実験禁止条約(CTBT)に批准しない立場から一貫して決議に反対していた。 決議は世界的な核軍縮機運の高まりを歓迎し、来年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議の成功や核保有国による核軍縮の重要性を強調。CTBTの早期発効や、兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)条約交渉の即時開始など具体的行動を求めている。 反対はインドと北朝鮮、棄権は中国、フランス、イラン、イスラエル、ミャンマー、パキスタン、キューバ、ブータンだった。 決議は十二月上旬、国連総会本会議で採択される予定。 ◇ 軍縮会議日本政府代表部は十五日の決議案提出時、米国が共同提案国になったのは「核保有国で初」と説明していたが、その後、英仏が一九九六年の決議案で共同提案国になっていたと修正した。
|