「アレス1」打ち上げ成功…でも開発中止の可能性
ケネディ宇宙センターから打ち上げられたNASAの新ロケット「アレス1」試験機=山田哲朗撮影
【ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)=山田哲朗】米航空宇宙局(NASA)は米東部時間28日午前11時30分(日本時間29日午前0時30分)、スペースシャトルの後継として開発している新型ロケット「アレス1」の試験機を、ケネディ宇宙センターから無人で打ち上げた。
1段目のエンジンだけを搭載した試験機は、約2分後、高度約40キロ・メートルで模擬の2段目を分離し、打ち上げ試験は成功した。
アレス1は開発中の有人宇宙船「オリオン」を宇宙に運ぶ役目を果たす。オバマ米大統領は現在、有人探査計画を抜本的に見直しており、これまで約400億円を投じたアレス1の開発も中止になる可能性がある。しかし、NASAは「実験のデータはどんなロケットを開発するにしても役立つ」として試験を実施した。
NASAが新しい有人ロケットを打ち上げるのは、1981年に初飛行したスペースシャトル以来。トラブルが多い飛行機型の機体はやめ、伝統的な円筒形ロケットに戻した。
(2009年10月29日01時14分 読売新聞)