吉本興業、株主らの訴状届くもTOB成立の見通し
◆ きょう30日に正式発表 ◆
株式の非上場化を目的とした吉本興業の株式公開買い付け(TOB)に対する株主の応募期間が29日、期限を迎えた。
TOB実施は先月11日に発表され、民放キー局や通信会社などが出資する投資会社「クオンタム・エンターテイメント」が同月14日に1株1350円の買い付け価格で開始。吉本興業が所有する自己株式を除く発行済み株式の7割取得を下限に、全株式の取得を目指していた。関係者によると、9割近い応募があったもよう。TOBは成立する見通しで、きょう30日に正式発表する。
TOBをめぐっては19日、同意がないまま自身の株を取得されることを不服として株主らが大阪地裁に提訴。吉本は訴状が届いたことを29日明かし「手続きはすべて適法に行われたものであり、違法・不当な事実は一切ないという見解は変わらない」とした。
[ 2009年10月30日付 ]
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