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公明“自民離れ” 民主幹部「社民、国民新切って一緒に…」

 野党転落から1カ月を待たず公明党の「自民離れ」が急だ。参院補選で自民党候補推薦を見送ったのは今後、野党連合は組まず第三極の道を進む布石に映る。鳩山政権に対し「是々非々」と当面は中立で臨む構えだが、党幹部は「重視する政策は民主党に近い」と親近感を隠さない。将来の「民公」連携も取りざたされ始めている。

 「党再建が最優先課題だ。その過程で新たな関係を模索したい」。参院神奈川、静岡両補選での自主投票を決めた8日、山口那津男代表は「新たな関係」という表現で自民党と距離を置く姿勢をにじませた。

 自民離れは補選対応だけではない。自民党の大島理森幹事長は谷垣新体制発足直後、与党時代に自公両党幹事長や国対委員長、政調会長が実施していた定期協議の再開を公明党側に呼び掛けたが、井上義久幹事長は「必要がある時にやればいい」と事実上拒否。国対幹部だけの協議にとどまった。

 一方、衆院選大敗からの再起を目指し4日に公表した総括文書では、行政の無駄撲滅や天下り禁止、核廃絶、環境など民主党が力を入れる政策課題を列挙、連携の足掛かりを残した。

 ある公明党幹部は最近、旧知の民主党幹部から「連立相手の社民、国民新両党との政策すり合わせに手を焼いている。2党を切って公明党と一緒にやりたい」と冗談まじりに持ち掛けられ、「いいよ。君子豹変とはいい意味で使う言葉だ」と応じた裏話を周辺に披露したという。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年10月11日 16:08 ]

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