2009年10月29日 19時37分更新
去年1月、赤磐市の県道で男性が運転する車が路上に停まっていた車に衝突し乗っていた女性がけがを負った事故で、岡山検察審査会は車を運転していた男性を不起訴にした検察の処分は不当だとする議決を出しました。
この事故は去年1月、赤磐市沼田の県道で33歳の男性が運転する車が路上に停止していた車に衝突し、乗っていた女性が首などにけがをしました。
警察は事故を起こした男性を自動車運転過失傷害の疑いで書類送検しましたが、岡山地方検察庁は去年2月、女性の被害が軽かったなどとしてこの男性を不起訴処分にしていました。
この事件について審査した岡山検察審査会は28日、不起訴になったあとに女性の首に新たな症状が出たがこれは事故の衝撃によるものであり、女性が受けた被害は軽いとはいえないとする結論を出しました。
そして、岡山地方検察庁が行った不起訴の処分は不当だとして捜査のやり直しを求める議決を出しました。
議決を受けて岡山地方検察庁の岩さき吉明次席検事は「検察審査会の議決書の内容を精査し、適切に対応したい。」とコメントしています。