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【政治】

具体的通告ない質問は答弁拒否 国交相らが国会対応方針

2009年10月29日 22時09分

 前原誠司国土交通相ら政務三役が、国会の委員会質疑で、野党などの議員が官僚を通じて質問を事前に具体的に通告しない場合、事実上、答弁を拒否する方針を国交省内に示していることが29日、分かった。

 国交省の官房総務課が同日までに、政務三役による「決定事項」として各部局に電子メールで連絡。国交省幹部は「『地方分権のあるべき姿』などあいまいな通告を排除する狙いがある」としている。

 ただ野党時代の民主党には、大まかな事前通告だけで政府を悩ませた議員もいただけに、与党になってからの急な“方針転換”には自民党などから反発も出そうだ。

 方針は国交省独自のもので、質問する議員が官僚への具体的な説明を拒否し、政務官らとの接触を求めた場合でも「政務三役は対応しない」と記載。具体的説明がない場合は「委員会で、事前通告がないため答弁不能と対応する」と明記している。

 このほか「国会答弁は政務三役が対応。政府参考人(官僚)は答弁せず」と記載。一方、国交省官僚による答弁案の作成は認めており、民主党の「脱・官僚依存」との整合性が問われそうだ。

(共同)
 

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