おかえり
テーマ:未振分け
大阪で一人、心細かったとき、よくお父さんのことを考えた。
仕事への向き合い方。
初めて自分でお金を稼いで生きていく、それ自体への迷いや不安。
妥協したくない、でも、心も体も限界だと訴える。どちらが大事なのか。
私生活で持ちこたえられないことがあって、もう、仕事が手につかない。
そんなとき、どうすればいいのか。
お父さんはどうしていたのか。
聞きたいなと思った。
私が19の時に亡くなったから、一緒にお酒を飲むこともなかった。
父が働いたお金で、私は養われていたんだ。
そういう事実を認識することなく一緒にいた。大人になる前。その時期しか一緒に過ごせなかった。
そうやって、毎年この時期になってはいつも同じことを思う。
後悔。反省。感謝。虚しさ。暖かさ。
何の恩返しもできないまま、
反抗期の最中に喪ってしまった父を想うと、言いようのない気持ちになる。
こんな自分が生きていることが、ものすごく後ろめたくなる。
あれから、今でも、どことなく引け目を感じて生きてる。
でもこんな私を父が見たら、きっと同じように、
「早く逝ってごめんね」って思うのかなとも思う。父は、ちょっと弱くて、多分優しい人だったと思う。
今年も変わらず、もういない父と私の葛藤は続いていて、
来年もきっと、もういない父との、言葉のない対話があるんだと思う。
今年も来年も、その先も、
父が亡くなった夏、お盆のこの時期には、二人で対話するんだと思う。
おかえりなさい。
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