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「日本人の夫の子」虚偽容疑で送検 改正国籍法を初適用

2009年10月29日12時18分

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 フィリピン人の男性との間に生まれた男児を日本人との子として虚偽の国籍取得届を出したとして、警視庁は29日、比国籍の女と日本人の男を国籍法違反などの疑いで送検し、発表した。今年1月の改正国籍法の施行で、日本人の父と外国人の母を持つ婚外子の国籍取得要件が緩和される一方、うその届け出に罰則が新設された。同庁によると、この規定の適用は全国初という。

 組織犯罪対策1課と牛込署によると、送検されたのは、茨城県土浦市乙戸、無職イトウ・マリサ・フローレス(31)と同市真鍋6丁目、飲食店経営内野道央(55)の両容疑者=ともに偽造有印私文書行使容疑で逮捕。両容疑者は共謀し、今年4月21日、イトウ容疑者と比人男性の間にできた生後すぐの男児を、内野容疑者の子だとする虚偽の出生届を茨城県牛久市に提出。6月2日に同市に内野容疑者が男児を認知したと届け、8月21日、男児の国籍取得届を法務局に提出した疑いがある。

 子どもが日本国籍を得れば母親は長期在留資格を得られるようになっており、イトウ容疑者は調べに「日本で働きたかった」と供述しているという。

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