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「マニフェスト不達成なら責任とる」代表質問で首相明言(2/2ページ)

2009年10月28日22時28分

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写真:衆院本会議で答弁する鳩山首相。後ろは横路孝弘衆院議長=28日午後、国会内、河合博司撮影衆院本会議で答弁する鳩山首相。後ろは横路孝弘衆院議長=28日午後、国会内、河合博司撮影

写真:代表質問する自民党・谷垣禎一総裁。後方は鳩山首相、菅直人副総理兼国家戦略相ら=28日午後、国会内、飯塚悟撮影代表質問する自民党・谷垣禎一総裁。後方は鳩山首相、菅直人副総理兼国家戦略相ら=28日午後、国会内、飯塚悟撮影

 これで答弁資料を棒読みすれば、政治家が政策や方針を決めて官僚を使いこなす、首相こだわりの「政治主導」が疑われる。官僚には下書きを作ってもらうが、最後は自らの判断で答弁した――。そんな演出をしたのだ。

 首相は終了後、答弁内容で官僚の助力を仰いだことを認めたうえで「私なりに書いたものもたくさんある。すべてわたくしの目で判断をして、自分なりに大きく手を入れて、そして自分の言葉で極力話そうと努力した」と語り、政治主導への執着をみせた。

 谷垣氏も、自分の言葉にこだわった。多くの意見を集めた「つぎはぎ型」の質問を廃そうと、質問案作りを自民党職員1人に集約。民主党のマニフェストに照準を絞った。

 谷垣氏は、マニフェストについて(1)守れなかった場合の責任論(2)実現可能な内容か(3)最優先する政治手法の是非――の3点を挙げ、「民主党のマニフェストは羊頭狗肉(ようとうくにく)だ」と批判。首相は「マニフェストが達成できなかったと思われたら、政治家としての責任は取る」と応じた。責任の取り方については記者団に「信を問う」と述べ、衆院解散に踏み切る考えを示した。

 谷垣氏は記者団に「マニフェストをきちんと実行するという以外の答弁はありようがないし、そうである以上はできなければ責任をとるという答弁しかありようがない」と強調。「参議院や予算委員会で具体的に切り込んでいく」と付け加えた。

 とはいえ、谷垣氏は代表質問で「マニフェスト通りと言い募るだけでは、国会審議は無意味になる」とも発言しており、マニフェスト政治をどう攻めるか決めかねているようだ。(蔵前勝久、冨名腰隆)

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