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詐欺の自転車操業で派手な生活? 知人男性不審死の女(1/2ページ)

2009年10月29日15時4分

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 東京都豊島区の無職の女(34)=詐欺罪で起訴=の知人男性が相次いで死亡していた事件で、女は「結婚サイト」を悪用した詐欺を働いていたとされる時期に高級車を購入し、高級マンションに引っ越すなど、生活が華美になっていたことが埼玉県警などへの取材で分かった。逮捕時には銀行口座に残高がほとんどなかったことから、県警は女がぜいたくな生活を維持するため、詐欺を自転車操業的に繰り返していたとみている。

 「地味な印象なのに派手な車に乗っていた。そのギャップに、えーと思った」。女が住んでいたマンションの関係者は女についてこう話す。

 捜査関係者やマンションの住民らによると、女は06年から板橋区内のマンションで1人で生活。家賃は月約13万円。近所づきあいは少なかった。「いつも黒のワンピース姿。暗い印象だった」と言う人もいる。

 ところが08年末、高級外車を購入。周囲に「少し前に免許を取った」と話した。そのわずか数カ月後には、より高級な外車に乗り換えた。

 09年夏に池袋の繁華街に近い14階建てマンションに引っ越した。部屋は最上階の2LDK。家賃は月約22万円で、ほかに約4万円の駐車場も借りた。

 学費の高い東京・代官山の料理教室に通った。「フードコーディネーター」を名乗り、自分が食べた高価な料理や自作の菓子の写真を自身のブログに連日のように掲載。知人らと行った旅行での風景写真も載せていた。

 4月には池袋のリラクゼーションサロンで、1回約2万円のサービスを受けた。サロンでは学生と称しており、経営者の女性は「学生さんなのにずいぶん高いコースを予約するんだなとびっくりした」と振り返る。

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