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改正国籍法違反を初適用=偽装認知で子に日本籍−比国人女ら2人逮捕・警視庁

10月29日14時44分配信 時事通信

 生まれた子を偽装認知させ、不正に日本国籍を取得させようとしたなどとして、警視庁組織犯罪対策1課と牛込署は29日までに、偽造有印私文書行使容疑で、茨城県土浦市乙戸、フィリピン国籍の無職イトウ・マリサ・フローレス容疑者(31)と、同市真鍋、ラーメン店経営内野道央容疑者(55)を逮捕した。同日、国籍法違反(虚偽の届け出)容疑などでも送検した。
 同課によると、改正同法で新設された罰則の適用は全国初。いずれも容疑を認め、イトウ容疑者は「フィリピンでは稼げないので、日本に残りたかった」と供述しているという。
 日本国籍の子を養育すれば「定住者」の在留資格が認められる可能性が高いため、偽装認知を図ったとみられる。
 送検容疑によると、イトウ容疑者らは6月2日、フィリピン人の男との間に生まれた男児(6カ月)について、内野容疑者が父で認知したとする虚偽の認知届を同県牛久市に提出した上、8月21日に水戸地方法務局支局に虚偽の国籍取得届を提出したなどの疑いが持たれている。
 同課によると、イトウ容疑者は2年前、友人を通じて内野容疑者と知り合い、金に困っていた同容疑者に30万〜40万円の報酬で偽装認知を持ち掛けた。
 法務局の窓口には男児と3人で写した写真も提出しており、気付かれなかった。同課は内野容疑者と男児の血液を採取し、DNA型鑑定をしている。 

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最終更新:10月29日14時49分

時事通信

 

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