長谷川余裕「スパー最長１０回で十分」

サウスポー相手にスパーを開始した長谷川（右）

　プロボクシングＷＢＣ世界バンタム級王者・長谷川穂積（２８）＝真正＝が２８日、１０度目の防衛戦（１２月１８日、神戸ワールド記念ホール＝報知新聞社後援）に向けてスパーを開始。挑戦者が右構えから左構えに変わったことでＫＯ決着を宣言し、１２回のスパーを一切やらないことを明言した。

　２６日に挑戦者が右の技巧派から左のパンチャーのアルバロ・ペレス（２６）＝ニカラグア＝に急きょ変更されたことを受け、王者の口からフルスパー不要論が飛び出した。「左は一発もらうかどうか。今回は（最長が）１０回で十分でしょう」。ここ４戦は２回以内のＫＯ防衛。世界戦前に一度も１２回を消化しないのは異例だが、Ｖ９王者が言えば納得がいく。

　この日は２階級上のスーパーフェザー級のサウスポーと４回をこなし、「本番も打ち合いになる」と強打を連発した。唯一の不安材料は毎回１２～１３キロに及ぶ減量だが、今回は１か月前から夜の「白ごはん抜きダイエット」を開始。「前回よりは軽めでいい感じ」と手応えを口にしていた。