スパーリングを開始した長谷川穂積(右)=神戸市の真正ジム
「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(12月18日、神戸ワールド記念ホール)
王者・長谷川穂積(真正)が28日、“どつき合い”でのV10達成を宣言した。神戸市の真正ジムで世界戦へ向けてのスパーリングを開始した王者は「左とやる時は基本、打ち合うつもり」と断言。挑戦者が急きょサウスポーに変更となり、想定される打撃戦に覚悟をにじませた。
4ラウンドのスパーを終えた王者は「もうちょっと慣れてると思った」と苦笑いした。自身がサウスポーだが通算29戦で左構えとの対戦は3度だけ。苦手意識を何度も口にしてきた。ただ、昨年10月のバルデス戦は2回、今年3月のマリンガ戦は1回と左相手にあっさりKO防衛しており実績はある。
今後は計100ラウンドを目標にスパーをこなしていく。「やるか、やられるか」。バンタムでの“V10締め”へ腹は決まった。
(2009年10月28日)