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ハッスル消滅危機…年内4大会急きょ中止

 4大会の中止を発表する山口日昇・ハッスルエンターテインメント社長=都内のハッスル道場
 4大会の中止を発表する山口日昇・ハッスルエンターテインメント社長=都内のハッスル道場

 ハッスルを主催するハッスルエンターテインメントの山口日昇社長は28日、都内で会見し、年内に予定していた5大会中、ハッスルマニア(12月25日・両国国技館)を除く4大会の中止を発表。資金難が理由で、ハッスルは04年の旗揚げ以来、最大の危機を迎えた。

 中止するのは29日・後楽園大会をはじめ、11・26後楽園、11・29名古屋、12・24後楽園。山口社長は「会社として非常に不安定な状況が続いている」と明かし「前日の中止は前代未聞。正直に申し上げて不祥事」と陳謝した。

 資金難が表面化したのは今年2月。インリン様として活躍していたタレントのインリン・オブ・ジョイトイから未払いの出演料を求めて提訴されてから。山口社長は「(中止は)金銭的な部分が一番大きい。ご迷惑をおかけてしている業者の方々もいます。一部の選手にもあります」と、各方面に未払いがあることを認めた。

 今後は最高顧問の酒井正和氏を中心に新体制を確立し、ハッスルマニアを第1弾として開催する方針。新会社を立ち上げる可能性も「否定しない」としている。山口社長は「ファンの見たいものを提供するという原点に返る」と強調したが、先行きは極めて不透明だ。

(2009年10月29日)
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