2009年10月28日 18時22分更新
岡山市の幼稚園児らが、28日、地元の養殖場でふ化したエビを瀬戸内海の近くの川に放流しました。
岡山市が、海の環境や漁業への関心を高めてもらおうと行ったもので、瀬戸内海に近い吉井川の河口付近の川岸に地元の幼稚園の園児25人と保護者らが集まりました。
用意されたのは、「ヨシエビ」という海水と真水が混じった水域で育つエビで、近くの養殖場で今年6月にふ化し、地元の漁協がおよそ3センチの大きさにまで育てたものです。
バケツに入れられたおよそ30万尾の小さなエビを渡された園児たちは、ぴちぴちとはねるエビをつかんだり、脱皮したあとのエビの抜け殻を見て歓声を上げたりしていました。
そして、バケツを川岸まで運び、「大きくなってね」などと声をかけながら、バケツを傾けてエビを水の中に放していました。
ヨシエビは、1年でおよそ20センチほどに成長し、漁でとれるようになるということです。
園児たちは、「途中で魚に食べられないようにしてほしい」とか、「元気に育ってほしい」などと話していました。