神戸市長選で3選を果たし、タイを掲げて喜ぶ矢田立郎氏=25日午後10時54分、神戸市中央区=西畑志朗撮影
神戸市長選は25日投開票され、現職の矢田立郎氏(69)が、元ウェブ制作会社長の樫野孝人氏(46)と共産党県書記長の松田隆彦氏(50)の新顔2人を破り、3選を果たした。矢田氏は民主の全面的支援を受けたが、市政刷新を掲げた樫野氏に激しく追い上げられた。投票率は31.51%(前回30.23%)だった。
助役出身の矢田氏は過去2回の与野党相乗り態勢を改め、今回は民主の単独推薦を受けた。自民と公明は相乗り批判をかわすため水面下で支える構えだったが、強まる民主色に反発して動きは鈍かった。樫野氏は助役出身市長が60年間続いていることへの批判を強め、「変化」を求める無党派層に支持を広げた。松田氏は40年ぶりの共産公認候補となったが、現職批判票を十分に掘り起こせなかった。