県バス協会(上田惠三会長)は23日、金子原二郎県知事に対し、政府が導入を計画している高速道路料金無料化を実施しないよう、国や民主党へ働き掛けるよう求めた。
金子知事に要望書を手渡した上田会長は、無料化されれば高速バスの乗客が減り、高速道路で渋滞も発生するなど、バス運行に深刻な影響が予想されると説明。「(無料化になれば)バス会社はどこも高速バスをやめざるを得なくなる。高速バスの黒字で他の乗り合いバスの運賃を値上げせずに頑張っているが、それが崩れるのではないか」と危機感をあらわにした。
金子知事も「民主党はマニフェストを守らないといけないという考えが強いと思うが、地元選出の国会議員に実情を話した方がいいだろう。私たちも(国などに)要望を伝えたい」と応じた。【阿部弘賢】
〔長崎版〕
毎日新聞 2009年10月24日 地方版