藤井裕久財務相は25日、フジテレビの報道番組で、国土交通省が10年度予算の概算要求に盛り込んだ高速道路無料化関連経費(6000億円)について「社会実験に何千億もいるのか。そういう段階ではないと思う」と述べ、大幅に削減する考えを明らかにした。
高速道路無料化は民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)の目玉政策の一つで、12年度までに段階的実施を目指している。10年度から地域限定で試行(社会実験)する予定。
藤井財務相は、「マニフェストは修正しない」としながらも、「(国交省が概算要求で)相当高く出していることは問題」と指摘。過去最大の95兆円超に達した概算要求を圧縮するため、今後の査定作業で、マニフェスト関連の施策も聖域とせずに削り込む意向を示した。【平地修】
毎日新聞 2009年10月26日 東京朝刊
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