丹波
巡回無料バス、住民が自主運行 丹波・市島
地元住民や辻市長が出席した「前山ふれあいバス」の出発式=丹波市市島町上竹田 |
バスや電車の公共交通手段がない丹波市市島町の前山地区で26日、地元住民が自主的に運営する「前山ふれあいバス」の運行が始まった。日常生活に欠かせない量販店や病院などを無料で巡回する。将来の有料化を見据えた実証実験で、過疎地の交通支援を進める市がワゴン車を貸与した。早ければ2011年4月の本格運行を目指す。(桑野博彰)
同地区は独居の高齢者らが多く、恒常的な交通手段の確保が課題となっていた。同市は「新交通システム」の一環として、住民主体のコミュニティーバス導入を支援。11年度末までを実証、移行期間として車1台を無償貸与し、燃料費なども年70万円を限度に補助する。
同地区の住民が今春、同バス運営委員会を立ち上げ、要員確保やルートなどを検討。運行にこぎつけた。地区内のスーパー、量販店、市島支所、病院など24カ所に停留所を設置。月、水、金の週3回、午前中に2便、時刻表通りに走らせる。定員は8人で、地元有志約60人が運転手と乗降時の補助員を務める。6年前から自主運行バスを走らせている同市市島町の鴨庄地区をモデルケースにした。
この日は前山小学校近くの車庫で出発式があり、地元住民に加え、辻重五郎市長や市幹部ら約40人が出席。同区自治振興会長らのあいさつやテープカットの後、乗客8人を乗せたバスが目的地へと向かった。
同運営委員会は今後、法人格を取得。11年度当初にも本格運行に移行し、有料化する。市は車の購入費用などを補助する。
市内では、氷上町の西地区でも同様の試みが進められており、来月9日から実証実験が始まる。
(2009/10/27 09:15)
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