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鉄道運輸収入下げ幅最大 初の前年比8割台…JR四国

高速1000円と不況直撃

 JR四国の2009年度上半期(4〜9月)の鉄道運輸収入が、前年同期比11・3%減となり、1987年4月の民営化後、上半期では最も落ち込み、初めて前年比8割台にとどまったことが、同社が26日に発表した鉄道営業概況からわかった。土日、祝日の高速道路料金割引や景気悪化などが影響したと見られる。

 発表によると、運賃、特急券に定期券の収入を加えた鉄道運輸収入は、前年同期より23億4600万円少ない184億8000万円。

 四国内が前年同期比10・6%減の49億7000万円、瀬戸大橋線を経由する本州方面は13・4%減の109億7900万円。通勤、通学定期は2・4%減の25億3100万円。

 4月は、9・5%減にとどまったが、5月は新型インフルエンザの影響で関西方面への旅行者が激減し、16・3%減と大幅に落ち込んだ。大型連休があった9月は4・5%減にとどまったものの、各月とも前年同月を上回ることができないままだった。

 同社は、減収の影響を、高速道路の料金値下げで10億5000万円、景気悪化で12億5000万円、新型インフルエンザの感染拡大が1億4000万円などと見ている。松田清宏社長は「下半期は、連休が少ない分、上半期より厳しい。2010年度から高速道路が無料化になれば、国に損失補填(ほてん)をお願いするしか手の打ちようがない」としている。

2009年10月27日  読売新聞)

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