今度は答弁「参考資料」作成指示 官邸、答弁メモに代わり首相官邸の内閣総務官室は28日までに、各党代表質問に対する鳩山首相らの答弁の「参考資料」を作成するよう関係府省庁に指示した。 平野官房長官は、そのまま読めば答弁になる「答弁メモ」の作成指示については「政治主導の点で好ましくない」として27日に撤回させたが、参考資料の提供を受けたことは28日の会見で認めた。答弁メモと参考資料は体裁が異なるだけで実態は変わらないとの指摘もあり、「政治主導」の中身が問われそうだ。 複数の府省関係者によると、参考資料作成の指示は27日深夜から28日未明にかけて口頭で出された。自民党の谷垣禎一総裁らの代表質問項目を、総務官室が雇用対策や財政など内容ごとに担当府省へ振り分け、それぞれ参考資料を要求。過去の政権と同様に3時間以内に回答するよう求めた。 総務官室は答弁メモ作成の際は「首相にふさわしい格調高い表現」を要請したが、参考資料作成に当たっては個条書きにして1項目につき数行程度にとどめるよう求めたという。ただ複数の関係者が「ほとんど答弁そのものだ」としている。 【共同通信】
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