理想と現実
「みんな自分をレイドの固定参加者にしてくれる主催を探してるんだよ」と彼は言う
「平等に参加できるようにするというのは聞こえの良い言葉だけど、それは現実にはね
他の主催に申し込んで落ちた人と
あなただけに申し込んだ人で
不平等が生じている」
答えの見えない問いだねと私は答えた
彼は続けていった
「愛するということは差別するということだ。そして愛情を向けた相手から同じように愛情を返して欲しいと人は願う。だからだ。君が
愛情を向けてあなただけに申し込みをした人と
利益のみを考え他の主催に申し込んでダメだったからあなたのレイドに申し込みをした人を
同じように扱うというなら
そこには平等はあっても愛はなく
あなたのためにがんばろうという人はいなくなっていくと思うよ」
という問いに
私は返事を何一つ返すことが出来なかった