商標法違反容疑で店長が告訴された居酒屋=大阪市西成区
モンテローザが経営するチェーン店=大阪市天王寺区
そっくりの看板で商標権を侵されたとして、大手居酒屋チェーン「笑笑(わらわら)」を経営するモンテローザ(本社・東京)が、大阪市西成区萩之茶屋2丁目の居酒屋「ショウショウ」を商標法違反で告訴していたことがわかった。大阪府警は今後、同店を同法違反容疑で捜索し、看板などを押収する予定。
ショウショウは、西成署の真向かいにある。突き出し看板には、赤地に白い字で「わらわら」のロゴそっくりの「笑笑」の文字に、「わらわら」のふりがなもつけられていた。入り口上のひさし部分にも同様の文字がある。
「わらわら」は全国約360店舗を展開し、大型店舗が中心だが、「ショウショウ」はカウンターとテーブルの20席ほど。地元の人でにぎわい、夜には店内のカラオケ設備で中年男性らが演歌を熱唱する声が響く。
モンテローザによると、「笑笑」の商標は98年に登録。「ショーショー」などの読み方やロゴマークも商標登録している。9月に「ホームページに載っていない店があるが、関係あるのか」と問い合わせがあり、「ショウショウ」の存在を把握。「客が自社のチェーンと誤認し、損害を受ける」などとして10月26日に同店店長を商標法違反容疑で府警に告訴した。今後、民事訴訟で店名の使用差し止めも求める方針だという。
一方、中国出身という「ショウショウ」の男性店長は「笑笑は僕の幼少時の名前。正式店名はショウショウだが、訓読みも載せただけ。よく見れば字体も違うし、間違えて入って来る客はいない」と話している。(金指光宏)