2009年10月20日

Back in the USA

まさか行けるとは思わなかったUSA、宇佐@大分。遠いし、時間も金もないっ、と最初から諦めていたのに。みんなは16時間かけてバスで行くって言う。その熱さに押された。神棚に向かって、行くべきなら行けるようにしてください、と祈ったら、飛行機代がなんとかひねくり出た。あれよあれよという間にチケットも取れた。

土曜日、レギュラーピアニストのチカさんのボーカルスクールの発表会。打ち上げにも参加して、日付が変わる前に帰宅、5時に目覚ましをかけてうつらうつら。夢を見た。

いま古事記を読んでいるせいか、月に向かい月の神・月読命(つくよみのみこと)に祈ったあと、太陽の天照大御神にも祈ろうと思い振り返ったら、ときどき現実でも見ることができる、ものすごいでっかい太陽の、日の出のご来光が。「わーすごーい」と思った瞬間、ミサイルが横切り、赤坂に打ち込まれた。
次のシーンに飛び、東京はインドかどこかの質素な街のようになっていた。どこまで歩いても工事現場のように、土が山盛りになっているだけだった。気をつけていなければひったくりに遭ったり、襲われたり、治安がひどく悪くなっていた。
でもわたしは、海の真ん前のボロ家に住むところを確保していた。そこでの暮らしは、シンプルだけどとても快適で、キヨシローとあと二人のかっちょよくて愉快なおっさんの3人組と、一人暮らしの女の子と、同じ建物の別部屋に住んでいた。おっさんたちの部屋は、天然の適温な温泉が湧いているので、お風呂を中心にした部屋造りになっており、そこに自由に勝手に入って良いことになっている。家賃はめちゃくちゃ安い。
おっさんたちは、女好きでキャバい女の子を連れ込んではきゃーきゃーやってるけど、ナニは使い物にならなくていつも振られていた。それをなぐさめてあげたり、愉快な日々だった。
で、キャンプみたいな質素な暮らしをしていて、わたしはとても幸せにしていたけど、街はそんな感じだった。

今回の宇佐は、戦争回避がテーマなのだが、そんなリアルな夢を見たあと、6時半の電車に乗って羽田へと向かった。
たったの1時間ちょいで大分空港に着いてしまう。機上からイザナギとイザナミが国生みした島国を見下ろすと、その偉業に涙した。
古事記、ぜひ読むことをおすすめします。
空港から宇佐神宮行きのバスがちょうど5分後に出るところだった。ガラガラのバスに乗り込み、1時間揺られ、宇佐神宮でボタンを押し損ねてほんの少し過ぎてしまうが、乗っていた3人全員が降りた。
「昨日からやたらと神宮で降りる人が多いんだけど、なんかあるの!?」
と運転手さんに聞かれて、「えと、宇佐神宮に集合なんです。」とわけわからない受け答えをして、空のバスは行ってしまった。

八幡総本山の宇佐神宮。わたしのお宮参りは鶴岡八幡だそうなので、ご縁はあるようだ。でも相馬って平家系なんだけどね…
宇佐神宮は、伊勢なみに広い。お社まで20分近くかかる。玉砂利にキャスターの跡がつくのが申し訳なくて、持ち上げて歩いた。
そうしてたどり着いたお社の前で、そこでは二礼四拍手の作法。なんでかわからないけど、もう涙が止まらなかった。何千年何万年かけて、やっとここにたどり着いた、と思った。
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ご神霊はこちらの御許山に鎮まられております。

小一時間をそこで過ごし、下の宮にも参拝して、お昼は「みろく食堂」なる食堂にて名物セット。
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だご汁、とり天、あみ御飯。おからと紅ショウガの酢の物もうます。

ちょうど目的地行きのバスがあることも知り、無事到着。携帯椅子で一日過ごす。
しかし夜は寒い。完全に九州をなめていた。ジャケットの上にカッパを着込み、ポンチョをかぶり、フリースのブランケットを巻いても寒かった。ダウンがあれば・・・
明け方、冷え切って太陽を待ち望む。ゴミ袋を地面に敷いて横になり、やがて太陽が昇ってきた。これほど太陽に感謝できる機会も普通はそうそうないだろう。。。

10時のバスで宇佐駅へと向かう。行きのルートはちょうど良いバスがないので、一度特急ソニック号で一時間ほど、別府まで下らなければならない。
空港行きのバスに乗ると、懐かしい風景が。
国道10号線。
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初めて一人でバイク旅をしたのが九州で、日向に上陸し、別府に初宿を取ったのだった。

大分空港は不便だけどとてもよいロケーション。
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最後はほろ酔いセットで〆です。
湯布院地ビールと、鯖のりゅうきゅう(要するに「づけ」)、こだわり豆腐。
これがなきゃやってられません。

ghalan_mizka at 17:14│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!

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