2009年10月28日 12時22分 更新:10月28日 14時36分
護衛艦「くらま」と韓国船籍のコンテナ船の衝突事故で、北沢俊美防衛相は28日会見し、「民間船が接近してきて衝突の危険性を察知した艦長が前部にいる隊員に退避の命令を出した直後に衝突した。停止のために逆進をかけたが間に合わなかった」などと事故の状況を明らかにした。
艦長から同日朝入った電話連絡によると、通常夜間は3分の1の見張りで通過するが、今回は航路が狭い関門海峡を通るため総員(296人)で配置についた。その後、民間船が接近してきて衝突の危険性を察知した艦長が、艦首部分の見張りをしていた全隊員に退避の命令を出した直後に衝突したという。隊員に退避指示が聞こえなくなる恐れがあるため、警笛は鳴らさなかったという。【樋岡徹也、堀智行】