2009-10-26 17:20:26 gataro-cloneの投稿

<雇用破壊 現場から>福岡市にみる(上)/求職高齢化/勤続38年若手守るため退職

テーマ:格差・貧困問題/ワーキングプア


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以下は「しんぶん赤旗記事情報/G-Search」から検索、貼り付け。

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雇用破壊/現場から/福岡市にみる/上/求職高齢化/勤続38年若手守るため退職
2009.10.20 日刊紙 3頁 総合 (全1,100字) 


 昨年秋、大企業による「派遣切り」が“引き金”を引いた雇用破壊。ハローワークには失業者の波が押し寄せ、職員からは「『派遣村』の状況はいまも続いている」とのうめき声も漏れてきます。雇用の現場は今どうなっているのか、福岡市では-。 (竹原東吾)



 ハローワーク福岡中央(福岡市中央区)前。

 建築部品の取り付けをしていた男性(54)=宇美町=は3カ月前、38年間勤めた会社の「希望退職」に応じました。「若い従業員を守りたかった」のがその理由。失業給付の期間は「330日」です。それまでの給与は半減し、家賃を払えば、半分がなくなります。息子が2人。下はまだ高校生で、学費の支払いに頭を悩ませます。

 求職は初めての経験です。「建築関係を探すけど、年だし、経験だけでは仕事はない。違う職も探してみようかと思う。しばらくは失業保険と退職金で食っていくしかない」

 再び「派遣村」

 「この先どうなるのかが、こわい…」-福岡市内のあるハローワークの職員は、最悪の雇用情勢を予期し、ため息をつきます。

 職員によれば、最近の求職者の特徴は「高年齢化」。また、地元に仕事がないためか、遠く大阪府や鹿児島県などから来所する求職者も目立ってきたといいます。「それでも、仕事はないのです」 職員らは求人開拓の努力を続けますが、「採用担当者が会ってくれない。10社に行って3社で会えればいい方だ。もう“御用聞き”ですよ。そこまでやっても、状況は同じです」。失職した理由としては、今年初めこそ「自己都合」が半数を占めていたものの、現在はほとんどが「会社都合」だといいます。

 「失業給付が切れる人が今後続々と出てくれば、再び『派遣村』のような状況になる。雇用保険からもれた人たちは、そのまま生活保護に行かざるを得ない。何らかのセーフティーネット(安全網)が必要だ」

 家賃手当殺到

 安全網の一つが、「住宅手当緊急特別措置事業」。国の緊急雇用対策の一環で、今月6日から福岡市でも始まりました。2年以内に離職した人で住宅を失い、または失う恐れのある失業者・労働者に最長で6カ月間の家賃(約3万~4万数千円)を支給するものです。

 福岡市保健福祉局によると、6日の開始から約1週間で、電話による問い合わせが670件超。うち約360人が「相談センター」に来所し、約150人が申請しました。

 同局担当者は利用希望者の殺到に驚きます。

 「20代から60代まで幅広い年齢層がきている。若い人は『派遣切り』にあった人で、ほそぼそとアルバイトで暮らしている人もいる。国は福岡市の対象者を2860人とみていたが、わずか1週間でこれだけの問い合わせがあるとは…」 (つづく)

しんぶん赤旗


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派遣切り水だけの2週間/命つないだおにぎり
2009.10.20 日刊紙 3頁 総合 (全1,204字) 


 「いまも夢に見ますよ。暗闇を歩いて、いつまでも歩いて…」

 Aさん(39)は昨年末に岐阜県の東芝を「派遣切り」され、今年2月、福岡市内の路上を延々と歩き続けていました。「寒いから歩くしかない。そうしないと凍死するから」 派遣会社から解雇通告を受けたのは、昨年12月25日夕方。「実家が宮崎県で工場をしているから、行こう」。同じく解雇された同僚の誘いを受け、手持ち金30万円を握りしめ一路、宮崎県を目指しました。

 福岡市に滞在していた1月14日朝。同僚は、Aさんの財布の中身とともにこつぜんと消えました。何度かけてもつながらない携帯電話。「何か事情があっただろう」。恨む気はまったくありませんでした。

 所持金はズボンのポケットに入っていた8千円と、銀行に残っていた2万円余り。すぐに履歴書を購入、ガソリンスタンドなどの面接へ向かいました。「住所のないかたは」とあっさり断られました。



 寝食はJR博多駅前のネットカフェを利用し、食費も含め日に2千円はなくなっていきます。「オレあかんわ…」。自らのおかれた状況に狼狽(ろうばい)する日々が続きました。

 2月初旬。食パン1袋と缶コーヒー1本を購入し、ついに所持金は13円。そのまま路上生活に入りました。

 それから2週間。空腹を満たすため、公園の水をひたすら飲み続けました。下痢が止まらず、「おしりから黄色い水しかでない」状態。自分でわかる異臭、ぼさぼさの髪とヒゲ。空腹に耐えかね、意を決しコンビニで購入したのは10円の駄菓子。水でふやかし、スープ状にして胃に流し込みました。「久し振りの塩味がおいしかった」

 「がっついた」

 2月末、公園のベンチで肩をたたかれました。「あんた、見ない顔だね」。ホームレス支援のNPO「福岡おにぎりの会」のメンバーでした。手渡されたのは、おにぎり二つ、ゆで卵一つ、みそ汁。夢中でがっつきました。3月1日に警固公園(中央区)で開かれる「1日派遣村」に来るようにも案内されました。

 そこでの生活相談が、命をつなぎました。

 福岡市は「派遣村」と連動し、約80人の生活保護の「集団申請」を受け付けました。Aさんもその一人。日本共産党市議の助力も得てアパートを確保。体の衰弱からか、3月12日の入居から2日間、高熱で寝込みました。

 半年間の求職活動の末、先月半ばようやく飲食店のアルバイトが決まりました。週3~4日、時給は900円。3カ月の試用期間の後、正採用だといいます。

 「もう結婚は考えていない」というAさん。数年前、最愛の妻と子を不慮の事故で亡くしていました。路上から脱し、家も仕事も見つかったいま、亡き妻や自らの将来に思いをはせる「余裕が出てきた」と話します。

 「妻は海が好きでした。これから仕事を頑張って、お金をためます。ダイビングのインストラクターの免許を取得して、海に関する仕事をやってみたい」 そう言って、大粒の涙をこぼしました。

しんぶん赤旗





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