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【格闘技】

魔裟斗 ペトロシアンを指名 引退試合の相手電撃決定

2009年10月27日 紙面から

◇K−1ワールドMAX決勝大会

大みそかの「Dynamite」での対戦を宣言する魔裟斗(左)とペトロシアン

写真

  ▽26日▽横浜アリーナ▽1万1231人

 魔裟斗の引退試合の相手が電撃決定した。今年の大みそか「Dynamite!!」で引退を表明している魔裟斗(30)が、アンディ・サワー(26)=オランダ=を破って今年のMAXを制覇した新世界王者ジョルジオ・ペトロシアン(23)=イタリア=を引退試合の相手として指名した。ペトロシアンも魔裟斗のラブコールに快諾。これで「Dynamite!!」第1号となる対戦カードが決まった。

 即決だった。魔裟斗はテレビ解説席で決勝戦を見届けると、力強く宣言した。

 「決めた。アイツでいい。やっかいだけどアイツに決めました」

 隣に座っている谷川イベントプロデューサー(EP)に引退試合の相手を告げた。リングに上がり、09年MAX優勝者のペトロシアンに歩み寄る。「大みそか空いてるかな?」。マイクをつかみ、対戦要求だ。イタリアの新鋭が「OK」とうなずくと「大みそか日本で待ってるよ」と笑顔で握手を交わした。大みそか「Dynamite!!」での対戦が電撃決定した。

 大会前、ここまで2戦2敗のサワーとの対決を熱望していた。「サワーに優勝してもらって、大みそかに借りを返したい」。引退試合でのリベンジをもくろんでいた。だが、決勝戦でサワーはペトロシアンに完敗。「一番強い男に勝って引退したい。それが一番カッコイイから」という信念が、魔裟斗を動かした。

 4強が出そろった7月、魔裟斗が一番やりたくないと言っていたのがペトロシアンだ。この日も思わず「強いッスね」と舌を巻くほどの圧勝劇。だからこそ燃えるものがある。魔裟斗はペトロシアンを倒して、最強のままリングを降りる。 (森合正範)

 

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